フォーラム - neorail.jp R16
発行:2021/3/21
更新:2021/11/3

[4465]

【ルコネル】「うどん県統計情報コーナー」を読み解く(仮)【特化係数あり】


(約10000字)

 [4461],[4464]からの続きです。


[4464]
 > じぶんの意思で旅行するわけではない子どもを数に含めて「旅行意識調査」というのは不適切です。学校を含め、大勢の子どもをとにかく旅行に連れまわせば旅行の統計を“盛れる”ということになってしまいます。すでになっていますけれど、そんなことが(統計としてや、社会調査として)健全だとは認められません。

・(2009年4月10日)
 https://www.travelnews.co.jp/tnat/editorial/0904101255.html

 > 先日、ある会合で講演していた旅行会社の幹部が「1年は何週あるか知っていますか」と会場の参加者に投げかけた。筆者も「えっ?」と一瞬戸惑ったが、参加者の中から即、「52週です」と元気のいい返事が返った。
 > 若い営業マンには「1年間を52週で考えろ」と常日頃から話しているそうだ。

 週1回のペースで「国内日帰り旅行」をせずにはいられない、差し迫った何かがあるとか単に中毒的であるといったようなひとが、きっと知人に1人くらいはいるという実感がございましょう。肌の感覚というものは存外に正確です。この場合、年間「52回」という回数になってまいりますが、これはふつうだと、決して珍しい人ではない、もっと「上」がいるのだと、そういうわけです。「2.18回」という「旅行平均回数」を算出してみせることがいかにミスリードなことである(「みんな旅行に行ってるよ?」とたきつけるもの)か、おわかりいただけたと思いますので、きょうはこれにて。(※表現は演出です。)

※旅行中の移動距離(「周遊」の度合い)や消費金額という生々しい数字なしに、何が言えましょう。(※反語)365日では帰ってこないで移動し続ける人をどう計上するのですか。

・ウィキペディア「ハインリッヒの法則」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

 > 労働災害における経験則の一つ
 > 1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するというもの。

 出ました「ハインリッヒの法則」。これは経験則ですから絶対です。何もわからないときに、とりあえず仮定するために理屈抜きで持ってきて使う、いわば“飛び道具”であります。これによれば、せいぜい「年52回」旅行する人が1人いたとき、「年2回の帰省を絶対に欠かさない人」が29人いて、「なんとなく年1回くらいの旅行をしたりしなかったり」する人が300人いる、その外側に「旅行をしなかった人」の大多数がいる、という構図が見えてきます。

・(再掲)文研「「『せいぜい』がんばって」?」(2015年6月1日)
 https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20150601_3.html

 > このように、「せいぜい」はもともとは積極的な意味で「がんばって」という意見を示すものでした。これに対して、時代が下ると「(まあ、がんばったところで)たいしたことはないだろうが」というような、マイナスのニュアンスが伴うようになってきたのです。

 > 「せいぜいがんばってください。」という言い方に対して、60歳以上の人たちでは「『いやみ』または『応援』の、どちらのつもりで言っているのかは、その場面によって異なる」という回答が4割程度を占めているのですが、20代ではわずかに2割程度です。若い人たちの間では、「いやみとして言っている(言った人に、純粋に応援する気持ちはない)」という回答が、圧倒的に多いのです。

 > ぼくは、ほかの人から「ま、これからもせいぜいがんばって」と言われても、凹んだりしていません。あ、この人は伝統的な日本語を守っているんだな、と尊敬するようにしています。

・「飛び道具」とは
 https://dic.nicovideo.jp/a/%E9%A3%9B%E3%81%B3%E9%81%93%E5%85%B7

 > 突如として使われる正攻法ではないもののたとえ。

・「月額7800円で駅そば・パン食べ放題 小田急電鉄が新サブスクを発表 生花も月5回まで」(2021年3月9日)
 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2103/09/news122.html

 > 箱根そば本陣・箱根そば(そば)16店舗
 > おだむすび(おむすび)2店舗
 > HOKUO(ベーカリー)12店舗
 > FORESTY COFFEE(カフェ)1店舗
 > HIBIYA KADAN、Hibiya-Kadan Style、ルコネル(フラワーショップ)13店舗

 …箱根そば本陣? 箱根そば? おだむすび? HOKUO?(中略)ぱーっざつぇん日比谷花壇。(※巻き舌)社員の福利厚生としてもともとやっていたのを外部にも販売するだけではありませんか。

[4204]
 > 出ました「ぱーっざつぇん」。「おつりをお受け取り下さい」は1単語ですね、わかります。意味を理解しなくても音だけで復唱できる。それが子どもというものよ?(※恐縮です。)

 > 意味を理解せず音だけで復唱するようすを模擬して「ぱーっざつぇん」という架空のフレーズで示しています。…そんなものはない!(キリッ

[3776]
 > > …な・す・の? しんしらかわ? …よ・ど・ば・し・きゃめらぁ。

[3680]
 > ぱーっざつぇん。つばめさんじょー? にいつ? きらきらうえつメーカー。…『きらきらうえつメーカー』であなたもきらきらうえつ!!(棒読み)

 > 「ぱーっざつぇん。」:お乗り換えのご案内です。「つばめさんじょー?」「にいつ?」:…よ・ど・ば・し・きゃめらぁ。(巻き舌でオネガイシマス。)

[3682]
 > なぜか疑問形で列挙してみせるとあざといぞっ。(※感じかたには個人差があります。)

[3724]
 > つ・ば・め・さんじょー? にいつ? かじやちょー? と、かじやちょーからさきのかくえきにていしゃします?(なぜに疑問形だし!!)

 > 東京都のパイナップルチャーハンを超える衝撃をあなたにふぉーゆー(違)もはや「きょうは大手町でミニトマト。」でもなんでもどんとこいってんだ。西日にご注意ください。(棒読み)

 > データベースに「大手町」「ミニトマト」があるからって「きょうは大手町でミニトマト。」みたいなのあるわけ(しばらくお待ちください)実在したっ!!(棒読み)

[4420]
 > ▼「きょうは大手町でミニトマト。」については[4391]を参照。

[4135]
 > 変わり種もアルヨ!(棒読み)

[4012]
 > ※「ブッシュドノエル」は丸太を表現したケーキです。

[4064]
 > せまりくるノエル。ノエルならそれでいい。(違)

 > > > 買出しに行っていた1人が新発売の『ブラックニッカ ハイボール』をたくさん抱え、「缶モ、デタヨ!」と興奮した様子で戻ってきます。

 > > 1人で行くから買い出しというんです。

 「缶モ、デタヨ!」みたいな「日比谷花壇」に戸惑いを隠せない記者。メインの見出しには「月額7800円で駅そば・パン食べ放題」と書いて、添え書きのように「生花も月5回まで」と書き添える苦労がにじみます。「月額7800円」と書くなら、内訳ぜんぶを述べないといけないので「日比谷花壇」を無視できないわけです。

・NHK「都内生花店でサクラの枝を買う人増加 自宅で花見気分」(3月15日 17時03分)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210315/k10012916201000.html

 > 都内の生花店では、自宅でサクラを楽しもうとサクラの枝を買い求める人が多く、去年よりも売れ行きが伸びているということです。

 提灯をもてーい。

 > 都内では緊急事態宣言が続く中での開花の発表となる中、自宅でサクラを楽しもうと東京 港区にある生花店「青山フラワーマーケット」ではサクラの枝を買い求める人が増加しているということです。

 > 「陽光桜」や「啓翁桜」など長さ70センチから2メートルまでの枝の多くはつぼみの状態で販売され、買い求める人からは自宅で花見の気分を楽しみたいといった声のほか、在宅でのオンライン会議の背景に置きたいといった声が聞かれるということです。

 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%8F%90%E7%81%AF%E8%A8%98%E4%BA%8B/

 > 見かけは普通の記事だが、内実は広告・宣伝であるものをいう。

・「サブスク、AI……「飛び道具の罠」に落ちるメカニズム」(2020年3月2日)
 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00100/021200008/

 > 経営判断を惑わす様々な罠(わな=トラップ)
 > バズワード(定義が曖昧な専門用語)
 > 経営判断を惑わす罠の典型である「飛び道具トラップ」

 > 飛び道具トラップは「同時代性の罠」の典型にして王様の観があります。

 > 本来は1つの施策やツールにすぎなかったものが、即時効果を発揮する「魔法の杖(つえ)」のように認識され、「飛び道具(図中の【5】)」として確立します。いつの間にかサブスクリプションを「サブスク」と呼ぶようになりましたが、この手の短縮語やアルファベット3文字(ERPとかSIS)の略語が定着するといよいよ要注意です。

 > 「文脈理解」の欠如
 > 「文脈理解」の欠如

 > 多くの人々は、このような飛び道具が効果を発揮した事例文脈を十分に理解せずに、飛び道具単体に注目します。それがあたかも「ベストプラクティス」であるかのような認識を持ちます。
 > 飛び道具に一般的な関心を持つだけならまだいいのですが、自社文脈を無視して飛び道具を無理やり導入しようとします(図中の【7】)。

 『事例文脈』『自社文脈』という用語を勝手に作ってしまうようでは話になりません。

[3747]
 > 「じぶん わからない(※直訳)」を「あいつ むずかしい(※意訳)」みたいに言い換えて「じぶんのせいじゃない(あいつがわるい)」という言い方にし(略)

[4140]
 > 成長や発展を阻むもの。「ガラスの天井」

[3894]
 > > コンピューターグラフィックスの原点が左上にあるのはなぜですか?

 > 『じぶんが習った算数と違う!』と言ってわめいている子どもとみなされます。…それを子どもという。

 単なる決め事の類に「なぜ」や「正しいか正しくないか」という疑問を抱くのは的外れということ。

[3461]
 > 抄訳:「ジョーンズ先生は、いい先生ですか?」この問いには「Yes」か「No」で答えることができますが、実際に生徒たちがどのようにジョーンズ先生を認識しているのか(=ジョーンズ先生の授業を何回か受けたり、授業以外でも会話するなどしない限りわからない人がら)について、調査者が正確な詳細を知ることにはつながりません。

 > 抄訳:ポリシーはどうであるべきかという問題そのものを問うてはならない。研究では、▼人々が実際のポリシーにどう反応しているのか、または、▼実際には運用されていないが具体的なポリシーを提案してみて、それに対してどのような態度をとるのかということを問うものである。

 > ミシガン州立大学2006年の見解です

[3625]
 > 大磯駅前が「便利」かどうかというのは、▼スリーエフがあるのを知っているか&利用するか、▼タクシーは利用するか、▼図書館に行くため駅までバスを利用するか、▼じぶんで運転してきた車を駅前に駐車して電車に乗りたいか、みたいなことを列挙して、1つずつ問わねばならないのですよ。

 > 「便利」というのは底なしというか天井知らずというか、そういう対数的なアレですから、「(1)便利」といいきるほうが難しいんですよ。

[4402]
 > > 正義感や良心、人情などから

 > 学校で習ったことや先輩の言うことと違う、という怒り。そこがただちに「怒り」という態度で発露されてくる(略)

 だれしも、じぶんが学校にいたうち(≒じぶんが若いころ)にはなかった種類の(「ぽっと出の」と感じられてしまう)ワクチンは信用できない(=信用とは時間をかけて築かれるもの)というだけのことではなかったかと疑いましょう。

[3770]
 > > いくら薄い紙であっても8回折ると厚みの合計が256倍にもなり(略)

 > > 「0乗が1である」というのは「証明すべきこと」ではなく「定義」です。

 https://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/rensai/daigakujin/2532-5-2.html

 > 「第1志望で神戸大学を受験したのですが、受験2日目に旅館で寝過ごして遅刻。当然、落ちました。私立では立命館と関学に合格。授業料が安かった関学に進みました」

 「うどん県」の(数量的な)定義を知りたかったが、こんな記事しか出てこなかったのです。365日1日4食うどん(!)という極端なひとがいて、県民の大多数はうどんを年52回くらいしか食べていなくても、「(平均すると)県民が毎日食べてる!」と宣伝してしまうのですかみたいに言いたかったが数字がなかったのです。

※もちろん数字そのものはありますけれど、見つけやすい記事にはなっていない、の意。▼堺市『ぎょうざパーティー効果』については[3635]、それに▼兵庫駅前「ようそこ今宵もぎょうざタイム。」からの「北神みそ」については[3908]を参照。

[4463]
 > がかの、あんの、みつまささんです。

 https://img.hmv.co.jp/image/jacket/400/33/4/1/078.jpg
 https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81rmg4cKlML.jpg
 https://chojugiga.com/c/choju44_0013/choju44_0013.png

[3776]
 > > サイリスタ位相制御

 https://img.aucfree.com/l539846349.2.jpg
 https://img.hanako.tokyo/2018/09/DMA-_MG_0042.jpg

 > ありがとうございました。(※なぜか喫茶店のマスターみたいな顔でコーヒーを注ぎながら棒読みしてください。)

 https://www.kurashi-no-techo.co.jp/blog/book_review/0922
 https://www.kurashi-no-techo.co.jp/images/a8cf9044e7957ec2537d491f3657d3b4.jpg

 本日は「暮しの手帖社」より岩波ジュニア新書「正しいコピペのすすめ」のイメージをご覧いただきました。▼小学校高学年より「自由研究のために「岩波ジュニア新書」を選ぶ」については[3328]を参照。

・香川県「うどん県統計情報コーナー(「そば・うどん店」の事業所数)」
 https://www.pref.kagawa.lg.jp/tokei/sogo/udonken/0001.html

 > 平成28年に行われた経済センサス−活動調査(総務省)によると、香川県は人口1万人当たり「そば・うどん店」数が5.60店と、全国第1位です。次いで山梨県(4.47店)、群馬県(4.32店)で、全国平均は2.30店となっています。香川県は全国平均の約2.4倍の店があることになります。

 > 特化係数は、全国の構成比(全体に占める各項目の割合)を1としたときに、香川県の各項目の構成が全国の何倍になるかを表した数字で、1以上であれば「全国より特化している」といえます。

 「そば・うどん店」の「特化係数」が「うどん県」の定義である。「香川県」の説明でした。…ちょっと待って! ほかのページも見ましょうよ。そうしようといいました。

 > 香川県内の市町別に、人口1万人当たりの「そば・うどん店」の事業所数をみると、琴平町が14.5店と最も多く、次いでまんのう町(11.0店)、観音寺市(6.6店)となっています。人口1万人当たりの「そば・うどん店」は、主に中讃地区、生産地区で多くなっています。

 このあとすぐ使いますので、ここを覚えておいてください。

・香川県「うどん県統計情報コーナー(うどん・そばの年間支出金額)」
 https://www.pref.kagawa.lg.jp/tokei/sogo/udonken/0004.html

 > 香川県(高松市)の人は、「うどん・そば」をどれだけ食べているのでしょうか。

 家計調査は高松市だけが対象なのでとしか。高松市の人は“どこ”で買ったり食べたりするのでしょうか。市内のスーパーでナショナルブランドのゆで麺を買っていても数字に含まれるのではありませんか。家計の食費に占める割合への言及もありません。

・(2015年2月)
 https://www.dbj.jp/ricf/pdf/research/DBJ_DP_1406.pdf

 > 筆者はケインズほどマクロデータに懐疑的にはなれないが,データの精度を無視した「高度な」テクニックを用いる計量経済学には,納得できない点が多い.すなわち統計的テクニックが「高度」になるほど,通常,前提となるデータが予め保持していなくてはならない属性が増加する.そうした属性を満足させるために,フィルターと呼ばれる加工が,原データに対してなされるのが一般である.こうした加工の経済学的な意味は勿論,原データの精度がそれに耐えうるものであるかが,分析に先立って慎重に検討されることは,まず稀である.こうした怖れを知らぬ一体何を分析しているのか良く分からないデータ解析にお目に懸かると,泉下のケインズを想わずにはいられない.

 「納得できない」と感じるときは、おおかた、じぶんの勉強不足です。「一体何を分析しているのか良く分からないデータ解析」(=新人がわけもわからないまま無理やり成果物に仕立て上げたようなレポート)がまかり通っているのが事実でも、それとこれは別。「高度な統計的テクニック」を勉強しましょう。どんな「高度な統計的テクニック」がお好き?(※表現は演出です。)

 https://pbs.twimg.com/media/Da06ZVZU8AA-Df7.jpg

 > 映画を見に行きましょう。どんなアニメが好(せんせーみえませーん)
 > なんでアニメ限定なの?

・北近畿広域観光連盟(JR西日本福知山支社内)
 https://kitakinki.gr.jp/spot/1034

 > 兵庫県養父市鉢伏高原の郷土料理。カモ肉とキジ肉&地元の新鮮野菜で鉢伏鍋を食べよう。卵の黄身がのったカモとキジの合わせミンチ肉を自分で混ぜて、スプーンですくいながら団子状にして鍋に入れるのが特徴。

 https://www.jalan.net/yad314548/plan/plan00859865/

 > 鉢伏鍋とは・・・十年前この地域で作られた名物鍋です。

 「十年前この地域で作られた名物」特に「作られた名物」と明記しておられるのがよいですね。そのうちどんどん曖昧にされて、あたかも中世からあったみたいに思われていくのかも知れませんけどね。(ぶつぶつ)中世からは無くて現代の創作だとわかる名前にするなら『新鉢伏鍋』とか『鉢伏新鍋』と呼べばいいんですよ。石狩より新しければ新しい。…石狩ですかっ!?(※石狩はイメージです。)

[4462]
 > > タヌキの毛皮で作った尻当て

 > > 飯(粥)
 > > 雉ミンチ 野人参 ハトムギ 小豆

 > > 山伏の食事には厳しい修行に耐えるだけのエネルギーが必要とされました。
 > > その為、食材は植物性のものだけではなく、動物性のものも取り入れていました。

・(2012年2月29日)
 https://www.nippon.com/ja/in-depth/a00602/

 > 高等教育の「私事化」と「市場化」という概念
 > 費用負担は家計に大きく依存
 > 高等教育を受けることは個人の利益と見なされ、それゆえその費用は公的に負担するよりも私的に負担する方式が選ばれた。

 > 私事化と市場化という概念で特徴づけられる日本的な解決策は、教育機会の平等という点でも教育の質の維持という点でも、大きな問題を生み出す。

 > トリレンマとは、3つの要素のうちいずれか2つは並び立つものの、残りの1つの要素を並び立たせることが困難になる状態を指す。

 2月29日におっしゃる。4年に1回しかいえないことをおっしゃる。

 > 財政基盤の弱い私立大学は授業料収入への依存度が高いため、教育の質を一定水準以上に保とうとしても、成績によって学生を退学させることが難しい。
 > ほとんどの授業は学生にリーディングアサインメント(授業前の参考文献の読み込み)を課さない。

 > 大学で何を学んだか、どのような専門的なスキルを身につけたかに社会は関心を持たなかった。代わりに問われたのは、OJTを通じて効率的に学習できるトレーナビリティ(訓練能力)である。それは、どのような大学に入学できたかという能力によって代替的に示された。

 > こうした仕組みは、大企業と男性を中心に、安定した雇用機会を持続的に提供できる限りで有効に働くものだった。

 > 国内市場で競われていたのは、絶対的な能力の高さではなく、相対的なトレーナビリティの高さであった。

 > 国内だけに限られたコップの中の競争においては、問題ないと見なされ続けた。社会全体として見ればマイナス面が多いことが分かっていながら(略)経済学で指摘される「合成の誤謬」が、繰り返し生み出されてきたのである。

 出ました「合成の誤謬」。「合成の誤謬」は諺ではありません。分布の形状を見て、その分布は「平均」を見ていい分布なのかそうじゃないのか、を考えるといった、きわめて初歩の初歩であります。「合成の誤謬」という表現を諺のように引用してみせるだけで何かを言い得たかのように振る舞うことには感心されません。

※すでに混合した分布が、ありもしないものをあるかのようにいう。両端のきっぷだけあって中間(の大部分)がないこと…いえ、雲を見て何の形に見えるか、みたいなこと。

・「指数型分布族の空間におけるデータ解析法について」(2010年4月)
 https://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/58-2-167.pdf

 > 次元圧縮のために広く用いられている主成分分析は正規分布を仮定したもとで最適なものであるが,非正規的なデータに対しては必ずしも適切な低次元構造を抽出できない.本稿では,データが指数型分布族から生成されたもの,あるいは指数型分布族のパラメータとして与えられている場合の次元圧縮法の枠組みについて,著者らが行ってきた情報幾何的アプローチを中心に解説する.また,指数型分布族に属さない混合分布についても,指数型分布族の空間に埋め込む手法について述べる.さらに,確率モデルを導入し,ベイズ推定を行う拡張法や,それに基づいた次元圧縮とクラスタリングの同時最適化を行う手法についても述べる.

 「要旨」をそのままお伝えしました。著者らが考える最適な要約が「要旨」です。「要旨」を読まずにいきなり本文中の特定の箇所のキーワードの前後だけを読もうとしてはいけません。「要旨」だけを読んで「ふーん」という。これが大事なのです。


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