・「スーパーマーケット」と「デパート1」の違いは非常に大きい(※「公式ガイドブック」より抜粋) ・「スーパーマーケット」から「アウトレット」まで(※公式ガイドブックより抜粋) ・ミクロとマクロで見る『建物』(※独自に作成) ・『建物』から「乗客数」まで(※独自に作成) ・「クラッセンの都市ライフサイクル論」をひも解く(紐)
(約14000字)
[3962],[3964]の続きです。「A列車で行こう9」というPCゲームの類がゲームの中で「発展」「衰退」さらに『自動発展』という用語を使っていて、これを小中学生から高校生まで無邪気に遊びながら「発展」「衰退」さらに『自動発展』という用語を何も疑わず使ってしまうので、どうしたものかなぁ、という話題です。
・(再掲)「発展とは」とはのふいんきです
https://kotobank.jp/word/%E7%99%BA%E5%B1%95-602841
> 物事の勢いなどが伸び広がって盛んになること。物事が、より進んだ段階に移っていくこと。「経済が発展する」「大事件に発展する」
> 「 −する企業」
> 「話が−して計画が出来上がってきた」
> 一年有半(1901)〈中江兆民〉附録「我邦憲政の発展は、所謂上之れを援き下之れを推したるの効にして」
> 吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「個性の発展といふのは個性の自由と云ふ意味だらう」
・[3964]
> 「経済発展を遂げる」と過去形で言う。国の経済や、企業活動について言う。『都市が発展』とは言わない。ましてや『都市を発展させる』とは言わない。1900年ごろに言う「発展」は、現在で言う「開発」である。だからといって、現在「開発」と言うところを「発展」と言い換えられるわけではない。「憲政の発展」のほうは、英語やドイツ語があるならどんな単語だろうか。
> 『都市が発展』などと「都市」を主語にしてはいけない。「経済発展を遂げる」の主語は「国民」(社会制度が違えば、しかるべき権力者、あるいは「我等」「我々」など)である。『都市を発展させる』も、「都市がじぶんで発展する」(のを促す)という形式の文になるのでおかしい。
https://trafficnews.jp/publicity/atrain9_5/
https://contents.trafficnews.jp/image/000/002/388/large_151031_atrain_03.jpg
> 人口が生まれた!
> 10
これはひどい。
https://contents.trafficnews.jp/image/000/002/395/large_151031_atrain_10.jpg
> 人口が大幅に増えた
> 12 ⇒ 269
これはふつうの表現である。わたしたちは「人口」が「0」から「0でない」(ここでは「10」)になったときに何と書けばいいのかを知らないので、苦し紛れに「人口が生まれた!」などと書くしかないのである。○か×か。
・港南台バーズ「日本市街地開発」のイメージです(1976年1月16日)
http://www.konandai-birds.com/about/02.html
http://www.konandai-birds.com/about/img/about_02_ph_102.jpg
> 昭和49年9月28日、バーズの前身である仮店舗「港南台マート」が現在のめじろ団地の近くにオープンしました。港南台マートには相鉄ストア(現在のそうてつローゼン)と、酒屋・薬局・本屋・食堂・理髪店・クリーニング・電気店など生活に必要なお店が入っていました。
1つ1つ、ぜんぶ人の営みである。『自動』ではないのである。あたりまえだけど、このあたりまえのことをわからなくする、考えさせなくなる、想像させなくするのが「発展」「衰退」からの『自動発展』という(ゲーム内の)用語なんです。…なにをかいわんや。(※すでにいろいろいってます。)
・[3601]
> これがニュータウンというものですぜ★お客さーん。まちに必要な業種をあらかじめ『リストアップ!』して、建物はいっきに建てちゃってから、そこで指定の業種を営んでくれるひと(※業種によっては要免許! あらかじめ取っておいてね)を極端には『全国から募集!』みたいなのを「かけ」てですよ(大巾に中略)建売の店舗兼住宅みたいなのを『ご成約!(わあぃにぎにぎしく握手っ)』(※あくまでイメージです)からの「ローンは千葉銀行でオネガイシマス。…あざっす。」みたいな…ゲフンゲフン。およそニュータウンというものはそのようにしてできているのですよ。これだね。(棒読み)喫茶店を営業してほしかったのに、違約金みたいなのを払ってでも営業やめますみたいなもしくは所定の年限は確かに営業したんで後は好きなようにさせてもらうよみたいな…うそーん。(※あくまでふいんきです。実際の契約等の内容については未確認です。民間のものはよくわかりませんが=買ったほうの人が書類を保管しているかもですが、住宅公団なら売った側の記録がいまでもあったりしませんかねぇ。ローンが終わると後は知らん…うそーん。)
・[3768]
> > 全国初の新しい住宅都市「千里ニュータウン」のまちびらきから2012年(平成24年)で「50年」の節目を迎え
> 50年前に「街びらき」と呼んでいたかどうかは説明しておられない。
わたしたちはゲームの中で、ある程度のひととおりの建物(*)を最初にまとめて建て、ほかの街とつながる交通を整え、しこうして『街びらき』をするのである。「人口が生まれた!」わけではない。
*あくまでゲームなので、「酒屋・薬局・本屋・食堂・理髪店・クリーニング・電気店など生活に必要なお店」がまとめて入ってそうな「デパート1」や、薬局とクリーニング店くらいは入っていそうな「スーパーマーケット」という1つの建物をうやうやしく駅前に建てるところから開始するのであった。
https://www.konandai-birds.com/about/img/about_index_ph_104.jpg
https://townphoto.net/kanagawa/knd/knd09.jpg
https://hamarepo.com/wp-content/uploads/2016/08/004_tenhachi_article.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3b/Kounandai-Birds.JPG
※画像はイメージです。
●「スーパーマーケット」と「デパート1」の違いは非常に大きい(※「公式ガイドブック」より抜粋) | スーパーマーケット | デパート1 | | | | 必要資材 | 15個 | 40個 | 幅×奥行 | 40×40 | 60×60 | 消費電力 | 150kWh | 150kWh | 最大乗客数 | 1.5 ※ | 1 ※ | 周辺影響 | 商業○・ビジネス△ | 商業○・ビジネス○・ レジャー△・文化△ |
※「デパート1」の「最大乗客数」を1とする。「周辺影響」は「産業構成比」の各欄に加算される値の大きさを言っているので、ゲーム内でも確認可能なものである。
ここで、「ひととおりの」というのは「周辺影響」(「産業構成比」)という実装によって表現されている。なかなかうまいものだと感嘆させられる。「面積あたりの消費電力」は「デパート1」のほうが下がるけれど、「スーパーマーケット」にはない種類の「周辺影響」があるという、ちょっとしたトレードオフになっている。実に“奥深い”といえよう。
・「公式ガイドブック」
> (066ページ)
> デパート2
> 窓も飾りもない高級店。(略)乗客数はスーパーよりも少ない。
> (067ページ)
> デパート4
> デパート3と面積は同じだが建物は小規模。乗客もやや少ない。
そこでページをまたぐログイン編集部である。…じゃなくて、「デパート2」や「デパート4」について、そういう見かたをする(何か半端なものととらえる=積極的に選ぶ理由はないというふうに言う)のは、たぶん違うのだろうと思わせる「最大乗客数」と「消費電力」そして「周辺影響」の実装である。
●「スーパーマーケット」から「アウトレット」まで(※公式ガイドブックより抜粋) | 消費電力 | 最大乗客数 | ビジネス | レジャー 文化 | | | | | | スーパーマーケット | 150kWh | 1.5 | △ | − | デパート1 | 150kWh | 1 | ○ | △ | デパート2 | 200kWh | 1.3 | △ | △ | デパート3 | 250kWh | 1.7 | ○ | △ | デパート4 | 300kWh | 1.5 | △ | △ | デパート5 | 350kWh | 1.8 | ○ | △ | デパート6 | 400kWh | 2.3 | ○ | △ | アウトレット | 450kWh | 3 | ○ | △ |
※「デパート1」の「最大乗客数」を1とする。
なかなかうまい“辞書式配列”でバリエーションが構成されていると見えてくるはずだ。「産業構成比」の「ビジネス」を最初から高めてしまうと収拾がつかなくなる(いやというほど「ビジネス」偏重になる)という印象が強いので、なるほど確かに最初から「ビジネス」が「○」のものを建てれば「発展」が早まるかもしれないが、ここはぐっと耐えて(違)「△」の建物にしておこうではありませんか。(※あくまでゲームです。)
あくまでゲームとしては、これらの建物の「最多乗車時間帯」はすべて同じと説明されます。「最多乗車時間帯」は、いわば『建物タイプ』(*)なんですね。ゲームのマップ(≒ある1つの都市圏)全体で「最大乗客数」という係数をかけた「周辺影響」を「産業構成比」に計上して(表示は「%」だけれど、内部では値を加算して)、そこで時間帯ごとに、マップ全体での「乗客発生」が計算される。(※推定。)
*ゲーム画面にもマニュアルにも『建物タイプ』という用語はないが、列車については「列車タイプ」という用語が使われて明快に説明されているので、きっと建物についても実装は同じくらい明快なはずだ、の意。
・「列車タイプ」の説明です(※公式)
https://www.artdink.co.jp/manual/aexp/train13/train13.html
> 列車の種類によって、最大乗車率が違います。
・(「自社物件」という意味での)「子会社の種類」の説明です(※公式)
https://www.artdink.co.jp/manual/aexp/const01/const01.html
> 都市全体の状況や、建設予定地の周辺施設などに応じて、建物の種類を選びます。
※「都市全体の状況」いわばマクロ:「産業構成比」そして「人口」。「建設予定地の周辺施設」いわばミクロ:『自動発展』で建つ建物の種類や規模を「自社物件」が決める(似たものが建つ)という意味での「周辺影響」か。
(経済で言う)マクロとミクロ、あるいは(プログラミングで言う)グローバルとローカル、(一般に言う)大域と局所など、言葉はいろいろだけれど(あなたが知ってるのを使えばいいけれど)、いずれにしてもきわめて明快な構図である。
・一般化「大域的最適解と局所的最適解」からの「引き込み領域」のイメージでした。
https://jp.mathworks.com/help/optim/ug/local-vs-global-optima.html
https://jp.mathworks.com/help/optim/ug/local_vs_global_ja_JP.png
https://jp.mathworks.com/help/optim/ug/one_d1_ja_JP.png
https://jp.mathworks.com/help/optim/ug/basin1_ja_JP.png
https://jp.mathworks.com/help/optim/ug/basins1_ja_JP.png
※ここでいう「一般」とか「一般化」というのは、何かの専門分野に即してではなく(基礎の)数学だけで言う、の意。
そして、「駅」のほうから見ると、「駅の影響範囲」にある建物の種類と規模、すなわち『建物タイプ』と「消費電力」に応じて、マップ全体の「乗客」が“配分”されるんじゃないかという感触があります。(※推定。)このとき、マップ全体の「乗客」はあくまで『建物タイプ』ごとに「発生」していて、建物に“配分”されるのも、その建物が属する『建物タイプ』について(マップ全体で)「発生」した「乗客」に限るということなのでしょう。(※推定。)
●ミクロとマクロで見る『建物』(※独自に作成) | | 自分で建てる (「自社物件」) | | | | | ↓“積極介入” | | | 建設地の周辺施設 (「周辺影響」) | ← | 【建物】 | → | 都市全体の状況 (「産業構成比」) |
---|
│ | | ↑ | | │ | └ | → | 『自動発展』 (「他社物件」) | ← | ┘ | この隣に建てるなら この種類の建物だ | | | | いま建てるなら この種類の建物だ (“トレンド”) |
※システムの都合上、横罫が引かれてしまいますが、無視してください。
左半分がミクロで、右半分がマクロです。こういう構図をマニュアルで図解してくれませんか。…え? じぶんでやれって?(棒読み)“トレンド”というのは、そういう用語を使うかどうかはともかく、本件ゲームをプレーしていればきっと体感しているはずです。『ホテルの建設ラッシュ!』とか『警察署や消防署や電話局が増えるターン!』とか『迫りくるペットショップ!(殖えるんです)』とかね。「ペットショップ」がすごい色と形なので目を奪われるけれど、そのとき「回転寿司」や「写真館」なども急激に増えるんですな。きっと『建物タイプ』が同じなんですよ。「プロフェッショナル公式ガイドブック」でお確かめになってください。
https://www.a-train9.jp/tatemono2.html
https://lh4.googleusercontent.com/-YMIpkDRQ_Mg/UMHhxb3dw6I/AAAAAAAAB3U/bBH2syCfxe0/s400/011.png
・「プロフェッショナル公式ガイドブック」
> (118ページ)
> 食べ放題でビール半額だ!
制作者らの欲望がだだ漏れである。(キリッ
> (117ページ)
> 写真館
> 神社のそばにも合う。
…七五三!!
http://art61.photozou.jp/pub/992/653992/photo/96352853_org.v1584493224.jpg
https://image.blog.livedoor.jp/mo_mo_1/imgs/3/d/3da690de.JPG
※国道沿いや警察署や運転免許センターの近くという立地で(廃業した別業種の店舗を最低限かつ最大に目立つ改装をした)このやっつけ感の店舗だから、これは頼まれて何が何でも定食屋と仕出し弁当の類をしなきゃいけなかったけれど業者がなくて、どうにもこうにもどこか離れたところの魚屋にちょっとやってもらったみたいな感じではなかろうか。たぶんですけどね。(※恐縮です。)
http://yamato-f.jp/wp-content/themes/yamato/images/store/shinozaki_01.jpg
https://tabelog.com/imgview/original?id=r05041117302423
※本文とは無関係です。
●『建物』から「乗客数」まで(※独自に作成) | | ある時刻・曜日 (「時間帯」「ビジネス」「レジャー」) | | | | | | | ↓ | | | | | 【建物】 | ⇒ | 都市全体の状況 (「産業構成比」) (「人口」) | | 【乗客】 | 【駅】 (「駅の影響範囲」の建物) | 【列車】 「乗客数」 |
---|
| | ├建物タイプA ※ | ⇒ | 建物タイプAの建物に配分 (ある建物の「消費電力」 /マップ全体での建物タイプAの建物の「消費電力」の合計) | ×駅の中心からの距離/400(m) | ┐ | | | ├建物タイプB ※ | ⇒ | 建物タイプBの建物に配分 (ある建物の「消費電力」 /マップ全体での建物タイプBの建物の「消費電力」の合計) | ×駅の中心からの距離/400(m) | ┼→ 合計 | | | ├建物タイプC ※ | ⇒ | 建物タイプCの建物に配分 (ある建物の「消費電力」 /マップ全体での建物タイプCの建物の「消費電力」の合計) | ×駅の中心からの距離/400(m) | ┤ | | | : | | | | : |
※「最大乗客数」の合計×「時間帯別の率」×「曜日別の率」?
こういうことではありませんか。本件ゲームこと「A列車で行こう9」が「シミュレーションになってない」と言う人がいるけれど、あなたは電車の力行や制動のことをシミュレーションと言っているんだね。しかし、本件ゲームは経済のシミュレーションなんだね。…その発想がなかった!(…落ちません!!)
・なんと「A列車で行こう9 シミュレーション アルゴリズム」で検索しちゃって…(てんてんてん)
https://www.google.com/search?q=A%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%81%A7%E8%A1%8C%E3%81%93%E3%81%869+%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3+%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
> PCならではの高い処理能力を活用し、家庭用ゲーム機では不可能な最先端シミュレーションを実現。
これをグラフィック(CG)のことだと誤解しちゃうけれど、そうじゃない。四六時中CPUを使って上のテーブルみたいなのをごりごり計算し続けているということじゃないんですか。いえね、確かに「PCだから表現できる、超美麗グラフィック」という見出しのもとに書いてはあるけれど、建物に細かい種類があってオブジェクトやテクスチャの種類が爆発的に増えてるけどなんとかなってるのはPCのおかげということと混然一体としている説明だから、実はこの文でCPUで乗客数の計算をすることも説明してるんだよね。
> 発展のシミュレーションエンジンを一新
> 株のシミュレーションエンジンを一新
そこに乗客数のことが書いてないからこそ、最初の文は「乗客数のシミュレーションエンジンを一新」ということなんだね。「PCだから表現できる、超美麗グラフィック」というのは「PCだから表現できる! RT自動発展する多種多様な建物からの複雑なRT乗客発生&もちろん建物は超美麗グラフィック(笑)」みたいに書いてあったのを機械的に削っただけなんじゃないか。…ゼッタイそういうことなんだよ!(※白目)
※「RT」:「リアルタイムで」という意味の副詞または形容詞か。(※「か」を小さく書いて傍点。)
それをなにかね、しょくんはこんな感じにレビューしちゃって寝不足を気取る。(違)
https://www.4gamer.net/games/101/G010184/index_userreview.html
> 悪い点: ・アルゴリズムがヘン(列車に乗ったら必ず次の駅で降りてまたその駅から乗ってくる)。
> 経営SLGとしては粗悪。
> 箱庭SLGとしても駄作。
「経営SLG」になっているかどうかをぜんぜん確かめていない(「産業構成比」「乗客発生時間帯」「駅の影響範囲」への言及がない)のは、わからなかったからである。わからない限りは「良作。」みたいには言えないから「粗悪。」と書いてしまうけれど、実は「粗悪。」と確かめることができた上での主張ではないのである。ほかのひとも「難しい」としか書いていない。それはひたすら「わからなかった」ということなのである。それがメーカーの説明不足に起因しているのだから、怒るのは当然だが、怒りかたがぜんぜん足りない。な・・・なんだってー!! ▼「難しい9」については[3747],[3891]も参照。
※「良作。」:人の名前。…じゃなくて、「佳作」などともいう。「佳作」ねぇ。
・きょうびとんと「佳作」
https://kotobank.jp/word/%E4%BD%B3%E4%BD%9C-461633
> 絵画・文芸作品のコンクールなどで、入賞した作品に次ぐ優れた作品。
> 入選作ほどではないが、それに次ぐよい作品。
> 第一級ではないが、すぐれた作品。
コンクールなどのレベルが低く、入選作といっても飛びぬけたものではない(あまり差がない)ときにもいう。(棒読み)「佳作」を「佳作」と評することの、簡単だけど難しいことよ。「佳作という概念」を持っていなければ「佳作」と評することはできないのであった。作品を「第一級」と「粗悪」の2値に分類してしまう技術者みたいな人! 本件ゲームは未だ客に恵まれていないってこった。あきらめるんだな。(※見解です。)
> 会社運営ゲームとしてプレイするには面白みにかけるかも?シュミレーターとして割り切ってプレイするなら楽しめます。
あなたは何を言いたいのか。な・・・なんだってー!!(※恐縮です。)
※「シュミレーター」に傍点しながらあきれかえってください。
> 金を稼いで街の発展を目指すよりも会社の経営、資金など一切無視して鉄道模型みたいに箱庭造りを自分なりに楽しむゲームだと思います。
「鉄道模型シミュレーター」という名の製品があるので、「シュミレーターとして割り切ってプレイ」とは「鉄道模型みたいに箱庭造り」のことを言っているんだな。同じことばかり何度も言ってるだけで中身のないレビューなんだな。根拠(※ゲーム内の用語やマニュアルの記述それにじぶんで観察したプログラムの挙動など)を何1つとして挙げていない。な・・・なんだってー!!(※絶叫)
> 金を稼いで
本件ゲームで「シミュレーション」するのは、そこじゃない。▼「建物」の「自動発展」を“うまく促す”(よい循環をつくる&トレンドをうまく操る)ことと、▼「乗客発生」をよく計画し、計画通りに「自動発展」するように“仕組む”(「資材」の量や「自社物件」の種類で)というところが「シミュレーション」なんだな。その評価指標(≒目的関数)は「乗客数」であり、列車の収支(※税引後)なんだな。上では図表が2枚に分かれてしまったけれど、大きく言えば左側から『原因』が連なって、最後に右端で「乗客数」という『結果』が得られる、一直線の流れなんです。何をどう変えれば「乗客数」が増える(※あるいはねらったようになる=地理的な分布も含めて=)か、そこが「シミュレーション」なんだな。…すごく数学的な意味で!(※恐縮です。)
※ここでいう「乗客数」は、何か1つの変数ではなく、マップ全体、ゲーム全体として、どこに(いつ)どういう「乗客数」が発生して、そのときコストがいくらであったという、そのことの全体を一言で言いたいので、仮に「目的関数」と呼んでおきます。しかし不勉強で、やりかたがぜんぜんわからない。…たぶんそのうちできるんですよ。(棒読み)あしからず。
だから、「乗客が少ないから駅を増やそう(くまなく集客しよう)」とか「乗客が多いから駅を大きくしよう(せっかくある駅前の建物を壊してまで!)」みたいな、駅と列車しか見ないのではいけない。駅と列車はある程度(だいたいこんな、というのを作って)そのままで(そこで何かを突き詰めれば大きな見返りがあるなどと考えてはならない)、コントロールすべきは「建物」のほうなんですよ。何が『原因』で何が『結果』か(ということにしてあるゲームなのか)を考えず、『結果』がすぐに動きそうなところ(と、プレーヤーがマニュアルも読まずに勝手に思い込むゲーム要素)だけをこちょこちょするけどほとんど何も変わらないというのを本件ゲーム、多くのプレーヤーが多大な時間を浪費して(げふ)やっているということはありませんか。その逆もしかり、いかに影響が大きいかを知らないまま見た目だけで「建物」をとっかえひっかえして、『結果』が変わりすぎて困惑しているということはありませんか。「シミュレーション」とは何か、本日このフォーラムであります。(※しみじみと!)
・ご入学©「目的関数」「変数」「制約」はにわ3点セットに名前シールはお済みですか??
http://www.msi.co.jp/nuopt/docs/v18/tutorial/html/02-01-00.html
http://www.okadajp.org/RWiki/?R%E3%81%A7%E6%95%B0%E7%90%86%E8%A8%88%E7%94%BB
> LP。目的関数が1次(linear)で、制約条件が1次不等式で表現される数理計画問題。
https://www.rdocumentation.org/packages/boot/versions/1.3-24/topics/simplex
http://blog.livedoor.jp/yukismd/archives/1196750.html
> simplex()では、大きな問題を解くのは難しいということであろう。
> しかもこれは、Operations Researchの分野なので、その専門家がRを使って大きな問題を解くとも考えられない。
> Simplex Algorithmはまだまだ発展段階で、研究も盛んに行われていると聞いたことがある。
> 解く問題によって、algorithmの弱さが露呈する場合があることを、覚えておく。
[3962]の「目的変数(被説明変数)」とは意味(使う場面)が違うのが「目的関数」でした。ありがとうございました。
> 2次計画法
> QP。目的関数が2次で制約条件が1次の不等式で表現される数理計画問題。
> (全略)
> nleqslv: 非線形連立方程式を解く
「数学III」みたいなことばかり使って(※アルゴリズムを使いたいだけなのに「数学III」が要求されて=)そういうふうに複雑になっていくよりは、多変量解析のほうがやさしいしおもしろいなぁ。(※ソコジャナイ。)
・[3486]
> JIS規格品の大学ノートならどれでもいいよ!
・[3406]
> 「井戸水くみホーダイ」の立地に殺到するのでなく、工業用水が割高でなく(割安であるかどうかまで問うのは後回し!)、道路が不便でなく(便利であるかどうかまで問うのは後回し!)、その他いろいろ同時に考えて、結局、「ふつーがいちばんだよ☆(ある範囲内の選択肢なら、ある程度はどれでもいいよ。)」と結論したいでしょ、の意。
・[3859]
> ここでいう「ある範囲内」「ある程度」(厳密には「JIS規格品」)から明らかに外れた商品やサービスが(それとわかるかたちで)あってもいい(「営業の自由」はある)けれど、それは自然に淘汰されるか無視されるべきであるのに、あろうことか「ステマ」によってしゃしゃり出てくる(あるいは税金で買わせようとする)というのが、わたしたちを困惑させる。
数理計画法とは、そういう感じに「ある範囲内」「ある程度」に収まるように製造工程(など)を計画する方法という理解でよろしかったでしょうか&しつれいしました。(※実際に製造してみて検査で不合格の製品が出るかどうかというのは別のこと。)だから不等式を使うんですよね。学校で習う不等式からは想像もつかないような使われかたでね。(げふ)
●「クラッセンの都市ライフサイクル論」をひも解く(紐)
・「クラッセンの都市ライフサイクル論」の用例です
http://www.mlit.go.jp/common/000999533.pdf
> クラッセンの都市ライフサイクル論
「クラッセンの都市ライフサイクル論」の用例でした。
> 地方の自立的経営という観点から、重要な視点
> 地域が独自性のある国際交流などを行い、特色ある圏域形成による発展を図っていく観点
地方空港に国際線が就航し、ビジネスにもレジャーにも、東京や大阪が関わらないこと。(棒読み)これは「(“地域の”=国や大都市から自立した)経済発展」を指していて、『地域が発展』という文にはなっていないのです。
> オランダの都市人口学者であるクラッセンらは、ヨーロッパの148都市圏を対象とし、対象となる都市圏を中心都市と郊外に分け、中心都市の人口増減率をX 軸、郊外の人口増減率をY 軸にとり、それぞれの人口増減率の座標およびその推移から、都市圏において一定の発展衰退段階がみられることを発見した。彼らは膨大なデータに基づき、都市圏の人口に関するライフサイクルを都市ライフサイクル論として提唱した(klaassen et al.,1981)。
すばらしい。質の低い文書では「中身は知らないがクラッセン博士が唱えた説」というふうに書かれたり(※じぶんは博士じゃないのか!!)、「Klassenの都市化の発展段階説」という古い呼びかたそのままだったりする。確かに一度はそのように訳されたかもしれないが、現在は「クラッセンの都市ライフサイクル論」と呼ぶのである。なんとなく知ってた。(※恐縮です。)
※じぶんも博士であたりまえという分野や時代じゃない著者なんですねということを示しています。論文で先行研究を示すときに肩書も所属も書かない。
> 人口減少の都市圏が年々増加
> 人口減少都市圏の割合
> 人口減少を示した都市圏
> 大都市圏では、まず人口成長が生じ、その後人口成長は徐々に停滞し、やがて絶対的にも人口が減少していく
> 都市圏のライフサイクル
> 都市圏の人口成長は大都市圏から中都市圏へとシフトしており、大都市圏の人口が停滞または衰退する一方で、中都市圏の人口が急速に成長している
> 中都市圏もやがては人口が停滞し、より小さい都市圏の人口が成長して都市圏人口は全体として平均規模へ収斂していく
『人口成長が成長』と書きたくないから、そこでは「人口成長」を指して「人口」と書いている気配があります。そういうことなので「人口」と書いてあっても「人口成長」と読むのです。『人口増加都市圏の増加』『人口減少都市圏の減少』と書くのも避けたいということでしょうか。「人口成長のシフト」もしっくりこない文ではあります。「個々の都市圏」と「(状態としての)人口成長都市圏」を区別して、その「状態としての」のほうの「人口成長都市圏」が「シフト」なんです。
訳語だということもあるでしょうか、都市圏を1つ2つと数えるときだけに「(…という条件の都市圏が)増加」と書きたいから、人口は「増加」と書かず「成長」と書くということでしょうか。あるいは「人口」は不可算名詞ということでしょうか。その時点その時点の「人口」というものはあるけれど、それは数が増減したのではなく、不可算名詞の「人口」という1つのものが大きくなったり小さくなったりした、という言いかたでしょうか。
ここまで、いちばんモダンでふつうの書きかたを参照しました。どこをとっても非がないので、何か書きたいときのお手本にしてよいものである。(※恐縮です。)
そうじゃないのはどういうことになっているかというと…(てんてんてん)。
・「都市発展」の用例です
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51s71wN3UTL.jpg
https://www.amazon.co.jp/dp/4762024945
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20140811.html
そもそも論文でも報告書でもなく、軽く語ったというふうであるので、それはそれ。
> 都市の歴史的経過の中での比較は、各都市の特徴を明らかにするとともに、発展できた都市とできなかった都市の比較にもつながり、都市発展の鍵をさぐるヒントを与えてくれる可能性もあろう。
『都市が発展』『都市を発展させる』よりも、さらにあいまいな表現なのが『都市発展』という“4字熟語”である。助詞がないので、何がどうしたという構図が吹き飛んでいるのである。これはひどい。もっとも、「発展できた都市」という表現がある。これはこれで、著者の立ち位置を示すものである。
> 都市の発展条件
> ハンブルクの急激な発展
> 発展要因
> ハンブルクには中世末から近世初頭頃以来、市の特産品となった安価で良質なビールがあり、その内外での消費は市の財政を支えたのである。特産品の輸出には外来商人が関わることも多く、その促進のためには外来者にも自由な経済活動が認められ、それによって来訪者は増加し、流通のネットワークが形成された。その流通網が植民地物産の集散地としての市の発展につながったと思われるのである。
「ハンブルクの経済発展」を言っているのである。「経済発展にともなう都市化」なのである。「都市化」とは、上述のように「人口成長」である。『都市発展』ではあるまい。また、都市計画や国家戦略に基づく「(新しい)都市の建設」という文脈でもない。経済学の博士なので、工学の分野に立ち入ってはいけない。「ハンブルクという都市」は最初からあるもので、そこで「経済発展」がいかにして遂げられるのかという、そこだけを云々する立場である。そこは気持ちいいくらいはっきりしている。
> 活性化した都市の一例をハンブルクに見ることができるような気がする。
そこで未定義語がいきなり出てくる。じぶんはかっこつけて言い換えたつもりかもしれないが、ここでは未定義語である。もちろん、このセンセイが書くにはふさわしい文章であるのでいいのだけれど、わたしたちが真似して書く文章ではないということである。(※恐縮です。)
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