(約9000字)
「前編」([4555])からの続きです。
・[4379]
> 文章といえば小説のように写実的に(絵日記の文章部分のように)書くとか、1人の具体的な相手を思い浮かべて会話や手紙のように書く、ということしかできないのではいけない。(※「しか」に傍点。そういう表現ができるのもすばらしいけれど、使い分けができないとだよね。)
> 大学で提出するレポートが先生への手紙みたいになっていたらだめなのだ。授業中に聞いた先生の話への相槌みたいなことだけで埋めてあるのもだめだ。
・[3742]
> 学校の内外で態度を大きく変えるような態度であれば「インテグリティ(integrity)」を欠いた態度だといえます。(※断言)
・[4403]
> > 私が小論文指導に携わっている受験生の多くが、小論文の内容うんぬん以前の問題として、そもそも「正しい文章が書けない」という壁にぶち当たっているからです。
> かなり厳しいものがある。さらに方言という事情が重なる場合すらある。東京で考えるよりはるかに深刻だと思っておく。おおかたの者は、小論文の『型』を覚えて小論文が書けるようになるだけで終わりである。応用が利かない。同じように、ゲームの話題については動画配信やゲーム内のセリフなどをそのまま覚えて“再生”するような発話や文章しか出てこないことになりがちである。ゲーム雑誌すら、すでに廃れた部類に入るから、ゲーム雑誌と同じような文章を書くというのもなかなか育ってこない。しかし、悲観はしていない。▼『雑誌のような文体』については[3582]を参照。
・[3764]
> 「ゲーム=イコール=勝ち負けと呼ばれる勝敗を決して勝ち誇るもの!」という思い込みも強い。(シングルプレイの)ゲームに“勝つ”とは「ルールの中で最大の成功を収める!」(いわゆる絶対評価)ということであるけれど、(競争する)ほかのプレーヤーを“負かす”ことだけを「勝つこと」だと思い込む者も少なくないだろう。相手を負かしさえすればじぶんの勝ちであるとする態度(いわゆる相対評価)のなんと幼稚で脆弱なことよ。そんな勝ちは勝ちのうちに入らない。(棒読み)
> ゲームのことになると「見たものや感じたことをことばにするちから」が発揮されなくなるとか、そもそもそういう場面で使うことばを獲得してきていないとかいうことが、大人でもあるんです。大人だから何でも(人並みに)できるなんて思っちゃいけない。んだんだ。(※見解です。)
・[4516]
> ゲームの話題については、いわゆるゲーム攻略本やニュースサイトそれにウィキに現に書かれた文章が(子どもにとって)絶対のお手本になってしまうので、いわば源流で(せめて出版業界の慣行に沿った媒体が率先して)正しい用字・用語を徹底することが重要なのと、その効果が絶大だということを指摘しておきませうといいました。インターネットで無料でだれでも読める状態で文章を公開することの、ただちに社会性と公共性を帯びることへの自覚といいましょうか。文体や表現の演出を凝ることと、用字・用語が正しいということは独立のことなのです。ところが、用字・用語がきわめていい加減、法令の理解もしていないような記事の、文体だけが丁寧だと、信用度が高いと誤認されてしまう。いい加減な媒体なのに、不当に評判を得てしまう。これまでの出版業界での蓄積のある媒体が、単に古臭い媒体だと思われてしまう。内容が新しいというだけで、いい加減な媒体が幅を利かせる。これをやめようという提起でした。▼「「所持している人」と書いて出稿するとそのまま載る」については[4122]で先述していますので、あわせてご利用ください。
・(5月28日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210528/k10013056501000.html
> > 大事なことで1年間言い続けていても、ここまで届いてないって、何か悲しいというか切ないというか。やっぱり興味深いコンテンツが増えすぎている。あまりこちらが求めなくても入ってくるものが多いというか、だからかもしれないですね。
「内容が新しいというだけで、いい加減な媒体が幅を利かせる」と似たようなことを指摘していらっしゃる。言葉の選び方がおかしいところがあるが、「長く」丁寧にいろいろな言葉で説明を尽くそうという態度があるので、表面上の言葉がおかしくても(ほかの箇所の言葉から、聞き手が補うことで)真意が(どうにかこうにか)伝わる。まずは「長い」ことが絶対に必要である。そもそも長くなる話を無理に短くしてはいけないのだ。自然に「長く」なるのがいいから、ひとつひとつの言葉がおかしくてもぜんぶ聞こうじゃないか。…あざっす!(※ジト目)
状況に変化がなく対策も同じだという場合が長く続いている間、ニュースの見た目として変化がない、そうすると、取るに足らないものと誤認されてしまう。視野の中で動かないものは、見えなくなるんです。見えていて気にしないんじゃなくて、本当に見えなくなるんです!(※謎の熱弁)わたしたちは、まだ何も迎えていない。まだ何も過ぎ去っていないどころか、まだ迫ってもいなかったのに、すでに大きな何かを乗り切ってやり過ごしたみたいに実体のない自信を持ち、大船から始発で着席しているのである。こんなことでよかったのでしょうか。(※大船はイメージです。本文とは無関係です。)
・「大船始発の横須賀線増えました」(2019年3月18日)
http://kwantaka.blog129.fc2.com/blog-entry-3246.html
https://blog-imgs-125.fc2.com/k/w/a/kwantaka/20190318-02.jpg
> この大船始発が誕生したことはあまり知られていないのか、
> 待っている人はほとんどいないし、おいらは誰も並んでいない列を確保
馬喰町までという人が珍しいのだ。新橋でも東京でも、東海道線を選ぶ人が多数派だ。あとは京浜東北線を乗り通す人。「誰も並んでいない列」にも理由はあって、そこは途中駅でモーレツに混んでしまって、じぶんが降りたい駅で降りれなくなってしまう(から、そこには並ばない)ということのはずだ。えー…(てんてんてん)。
https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E8%88%B9%E3%81%AB%E4%B9%97%E3%82%8B-218452
> 信頼できるものに任せたり、危険な状況がなくなったりして安心できる状態になることのたとえにいう。
「本文とは無関係です。」と注しておきながら、さらっとリンクしておく。(キリッ
・ひつじ書房さん
https://www.hituzi.co.jp/books/258.html
> 日本語の様態副詞と結果副詞を中心として
> 「しょせん」と「どうせ」をめぐって
> 副詞の視点から見た感情を表す音象徴語
> 時態副詞と時態語気詞の呼応
> 副詞と視点
(話者が、じぶんの)視点、時間、感情を(じぶんのことながら、客観的に)認識して、それを積極的に表現しようとしなければ出てこないのが副詞だともいえます。何か言われたら即座に言い返すという子どものけんかのような言語環境しかないところで育つと手遅れになると心配されます。日本語の会話しかできない、何か書くといっても、手紙やSNSしかない、そんな貧しいことでは日本語が育っていきません。
・[3739]
> 外部に対しては一方的に細かい指示の書面があるが内部ではドキュメントをあまりつくらないで済ませちゃう
> 文書というのは手紙の類、連絡の手段だとしか認識していない?
・[4529]
> どうしてもそれを書かないといけないときにしか書かない、書くことは嫌いだ、といった態度のこと。必要最小限のことしか書かないから「一方的に細かい指示」になってしまう。じぶんたちの“身内”(※同じ職場の中=文字を書かずに会話だけで仕事できる!)では柔軟にできるけれど、外部との間では硬直化した対応しかできない。内外で差がつく。外部とのやりとりは面倒だということになってゆく。じぶんたちだけで進める。じぶんたちが思いもよらない新しいものごとは入ってこなくなる。えー…(てんてんてん)。
それならといって詩歌に入門するのも感心されません。上の世代の庶民的なレヴェルの日本語がいかに奥行きのないものであったかを、いまだからこそジト目で遠目に眺めるものです。過度な期待はしないでください。図書館がなかったり、あっても貧弱だった。いまならインターネットすらある。学習の環境は劇的に充実しているので、もはや環境のせいにはできなくなっています。環境があるのに学習しなかったとさえ言われてしまいます。えー…(てんてんてん)。
・「理科系の作文技術」(1981年9月22日)
https://www.chuko.co.jp/shinsho/1981/09/100624.html
> 文のうまさに主眼を置いた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら「明快・簡潔な表現」を追求したこの本は、文科系の人たちにも新鮮な刺激を与え、「本当に役に立った」と絶賛された。
「どう書くか」については本書でよいのだけれど、「いつ」「何を」「どのくらい」書くかは、わたしたち自身によるところが大きいから、そこでどういう態度を取るのかが非常にあぶり出されてしまうという面がある。
・「世界の日本語教育」
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/archive/globe/11/12.pdf
> 副詞(的機能を持つ表現)の意味分析
まあ、なんとも、「副詞(的機能を持つ表現)の意味分析」みたいにしか言えない。(棒読み)
※上の世代の庶民的なレヴェルの日本語を見よう見まねで“再生産”するだけという育ち方になってしまう者にはかける言葉もありません。環境が気に入らなければじぶんで打破(あるいは脱出)しないといけません。他の誰もしてくれません。
・[4158]
> 「当方」と書くひとは「小生」と書くひとよりめんどうくさい。○か×か。(※ジト目)
https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/3/9/1040/img_39db524dcc8cb59e458eb97851ec0c8041128.jpg
https://pbs.twimg.com/media/D5ckbp8V4AACJLm.png
https://pbs.twimg.com/media/EFX5mDGWwAAP8Oc.png
https://media.istockphoto.com/vectors/businessman-with-long-nose-shadow-on-wall-vector-id1206146301
http://ntdin.tv/wp-content/uploads/2017/11/child_lesson_g-11-11-2017.png
https://en.pimg.jp/039/410/808/1/39410808.jpg
https://images.assetsdelivery.com/compings_v2/natbasil/natbasil2004/natbasil200400050.jpg
軽い表現を使わず「AはB。」(※意訳:「ロッテリアは壊れてる。」)と言い放つようではいけませぬぞ。
・[4221]
> なぜか学校のせんせいにありがちな謎の日本語の例として「これはヒントに!」みたいなのを過去にあげつらったことがありました。
・[3326]
> 東京学芸大学附属大泉小学校「これは自由研究のヒントに!」(2011年7月13日)
> 意味を成していないタイトルだと思ったのですが原文ママ。
> > 先日、都立多摩図書館から小包が届きました。
・[4221]
> …「これは自由研究のヒントに!」!! それ、日本語ですか。
https://auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/dr000/auc0204/users/475a4f77aa75475005316a82a82b21583f1f374f/i-img675x1200-161873275286najv378423.jpg
・(再掲)
https://blog.goo.ne.jp/ntmym/e/4311077c0a3a42bb934aacb113b1edd6
> 『STEINS;GATE』の北米版 Blu-ray&DVD のボックスセット(その1)をK氏が買ってくれました。注文していたのが先日アメリカから送られてきましたが、箱の一部が潰れていたのと、予想通りパッケージングが少々雑なのとをのぞけば申し分ない状態でした。
> オカリンやまゆしーがどう吹き替えられているのかに興味があった私は、早速第1話だけを英語音声で観てみることにしました。すると、冒頭でビルの屋上にたたずむオカリンを探してやってきたまゆしーが「オッカリ〜ン☆」と呼びかける場面が、吹き替えでは……
> 「ヘ〜イッ! オッカルィーーン!!」
> Σ(;´ω`)ブフォッ……! だ、誰だよ、どこの爽やかチアリーダーだよ! つか巻き舌だよ!
https://pbs.twimg.com/media/D04EW34V4AAHHnp.png
…ぶふっ。
・[4240]
> どうしてそういう構文になるのか、わからない。いえね、もちろんわかりますよ。だけど、わからない。
「AはB。」文を、見せかけだけ丁寧にしてもだめです。(※見解です。)東京学芸大学附属大泉小学校が放つ「これは自由研究のヒントに!」は、ヒントになることを喜ぶ表現(≒送り主にお礼を言う表現)です。しかし、お礼を言いたいならストレートに言え。(※命令形)
・[4226]
> (「上沼垂車でびわこライナーを運行していました」という)事実としては何らの特筆性もないから、特筆するのであれば、あなたの気持ちを(『JR西日本の管内で見る上沼垂車は新鮮ですな。…本当ですな!』みたいに)書かないといけない。単なる事実を書いただけで気持ちが書けたと思いこんではならない。気持ちそのものを書かなければいけないのだ。
逆にいえば、他人に対して軽い調子でお礼を言う表現があまりないんですね。しかも東京学芸大学附属大泉小学校から都立多摩図書館への「G to G」なシーンで使えるのがね。(ねちねち)
・[4040]
> 秋葉原が電気街のままで中野が(げふ)魚を食べるようにメールしないとだよ。…逆だっけ。
・[4107]
> 「都市」は抽象的な概念である。んだば(違)何か具体的な「物」を指で指さして「『これ』が『都市』です」とは言えない。言ったとすると皮肉か芝居である。歩道の点字ブロックの上に自転車がずらっと(しばらくお待ちください)それをあごで指して(違)「これが都市です」みたいに言う。えー…(てんてんてん)。
「AはB。」からの「これがAです」みたいな唐突な文は、何かそういう、すごくガツンと言う文になるのであった。
> その昔、本件ゲームで建物がずらっと並ぶ(一定の範囲が建物で埋まる)ことを「都市化」という言葉で理解する人が「都市化! 都市化!」と単語で叫んだ⇒本件ゲームで駅の周囲にびっしり建物がある状態や、その建物群を「都市」と呼ぶという誤解の余地⇒そのような建物がある駅=「都市のある駅」(以下略)
子どもや学習者がどのような誤解をしうるかということは常に考えています。どんな発話や文にも、それが間違っていようとも、言いたいことというのは必ずあるのだという見かたです。
・[4158]
> > OuDia紹介するよ
> > OuDiaというフリーソフトを紹介します。
OuDiaを使ってナニしましたという確かなコンテンツがあれば、その「ナニ」をタイトルにするだけのことだから、それができていないということはコンテンツが不確かだということ。「OuDia 紹介」という2単語だけを何度も繰り返すような感じが未熟である。これが、PCで動画編集してフォントもいいのを使っている、そういうところと不釣り合いに未熟だからいけないのだ。
> フリーソフトを小ばかにした態度がいけ好かない。フリーソフトを使っていいのは、いずれじぶんもフリーソフトを作って恩返しするつもりのある者だけだ。ほかの子からおやつをもらうだけもらってドロンみたいな人になってはいけないよ? …わあぃフリーソフトはおやつですっ!!
むこうのフリーソフト(「tht-software」)でいつかのなにか(しばらくお待ちください)「ありがとう作者たん!!」みたいな感じにおっしゃってくださったかたがおられた。「ありがとう」のほうは言い換えもできないし崩しようもないから「作者たん」というほうで軽くする。…「作者たん」になっちゃったよ! なんだかとってもうれしいよ!(※当時)
https://pbs.twimg.com/media/DIU3WEeUMAAjHbb.png
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%82%93_(%E6%8E%A5%E5%B0%BE%E8%AA%9E)
> 「エミリアたん」
> 「しょこたん」
https://lohas.nicoseiga.jp/thumb/3003383i?
https://lohas.nicoseiga.jp/thumb/3642767i?
> 動植物や無生物・概念など
あたしゃ動植物や無生物・概念などだよ。むしろ洞窟でもラザニアでもいい。(キリッ
https://askul.c.yimg.jp/img/product/3L1/8968352_3L1.jpg
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/G+to+G/
東京学芸大学と都立図書館は、どっちが上なのかとか考えちゃってね。(ねちねち!)
・[4384]
> …チキンエンジンカスタムピラニアいい気になってぇ!(さらに違)
・[4386]
> おもむろにまわりだすチキンエンジン。きょうのカスタムはピラニアで。(※「で」に傍点。)
・[4387]
> きょうはちょっと奮発して“まわらないほう”のタンドリーチキンで。(※「で」に傍点。)
まっ…、まわらないほうっ!!(※真っ赤)そいっつぁー、ちょいとおいらには高すぎるぜべいべぇ、みたいな言いかたもあった。(※「おいらには」に傍点。)「おいら」というほうで工夫するのであった。ここで「AはB。」文、すなわち「まわらないほうのは高すぎる。」と述べれば、じぶんにとって高いだけなのに、高いこと自体を責める言いかたになっているのだ。責めるつもりもないのに責める言いかたにしてはいけない。その文で(短く)述べると責めたことになるのだと自覚しないといけない。
・(再掲)
http://doge-sucha.com/2014/12/zaregoto-1144/
> 今日はお休みで、野暮用があってJR千葉駅まで行ったのでありんすが、(略)
http://doge-sucha.com/wordpress/wp-content/uploads/ayamechan.jpg
> いいねぇ。ナイスですねぇ。こういう遊び心ってたまんねぇっす!
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1452581169
> よく、子どもが、みんなと遊んでいて、「いち抜けた」と言って、一人、遊びをやめるときに、よく使われます。
遊びを終わりにするルールが最初からある。絶対に解約させまいとする携帯電話みたいなことじゃなくてね。(ねちねち)
> みんな、ありがとう。 みんなの答えからいろいろ勉強します。ひとつしかベストアンサーに選ばれないのは本当に残念です。
このひとの母語はなんだろう。…いい意味で!(※恐縮です。)母語での何か正式のお礼の言いかた(=口語というよりはスピーチみたいな=)のいちばんいいやつ(※意訳)の直訳みたいな日本語だと思った。それでも通じるからおもしろい。(※恐縮です。)
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