フォーラム - neorail.jp R16
発行:2020/11/1
更新:2021/11/3

[4293]

子どもがひねり出す謎の『理路』(8)


(約6000字)

 [4285],[4287],[4288],[4289],[4290],[4291],[4292]の続きです。


[4292]
 > > 「分からなかったらデータを見ろ」「分からなかったら教科書を読め(定説を知れ)」というのが地球科学の一つの鉄則であると僕は思っているので

 > 「僕は思っているので」などと書いてはいけない。

・(2020年5月21日)
 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/050800015/052000010/?P=3

 > ぼくなりにこのツイートを解釈すると、この場合、「クラスター感染しやすい人」と「そうでない人」では、感染のリスクが違い、つまり再生産数Rも違うから、別々のRを考えて式を立てる。そして、それぞれのグループ内だけでなく、相互の感染もあるからそれらについても、別のRを考えて式を立てる。というようなことをしていくと、それらを同時に表すためには行列を使う必要が出てくる。高校数学で行列を学んでいなければ謎の数式になるが、それをもとにコンピュータにガリガリと計算してもらって、どこのグループの接触がどれだけ減れば、感染を抑え込めるかシミュレーションしている、というふうだろうか。

[4248]
 > 「ぼくなりに」なんて書いちゃいけない。「式を立てる」「高校数学」「コンピュータ」という表現を並べたてるちぐはぐさよ。行列なんだから最初から計算機ありきだ。式なんて、あってないようなものだ。もちろん、固有値分解という操作がなぜそれでいいのか(という証明)とか具体的にどう計算するのか(式の変形)ということの説明に式は出てくるだろうが、それはもう“先人の知恵”だから、いまから固有値分解を使いさえすればよいわたしたちに式は不要である。

 > > なぜ8割減が必要なのかを補足した西浦さんのツイート(※4)などを見ていると、「接触を起こす属性別に再生産数を行列として計算し(次世代行列)、性的接触に介入できないことを想定、他のところで8割落ちたとして要素別に減少を加味、結果として固有値で与えられる再生産数の代表値が1を下回る、という理屈」に言及していて、相当、緻密なことをしている雰囲気だ。

 > いたってふつうの主成分分析というか因子分析の類ではないか。どことどこにどの重みの(ぐぇ)という行列をつくってがらがらぽん(違)行列の固有値分解だ。重み付き有向グラフの固有ベクトル中心性だ。うん。高校の数学の教科書みたいな日本語にするとぜんぜんわからん。フリーの統計解析環境「R」のコマンドで説明してよ。何らかの疑似コードの類でもいい。これは計算機なんだよ?(※白目)

 > ベクトルはあなたに微笑む。

 わたしの勉強はベクトル、応用でいえば「PageRank」のところで終わっている([3575])ので、テンソルはぜんぜんわからんのですけど、数直線や平べったい世界からベクトル空間モデルにはばたいたような自由なんだと、ベクトル空間モデルからさらにはばたくとテンソルなんだと、それだけわかっていればいいかなと思って…(てんてんてん)。

[3586]
 > > 将棋担当になった2010年4月、あいさつをすると「初めまして。日本将棋連盟の羽生と申します」とビジネスマンにように名刺を差し出し「将棋はどのくらい指される(強い)んですか?」と聞かれた。緊張しつつ「…ルールを知っている程度です」と正直に答えると「十分じゃないですかぁ。よろしくお願いします」と笑顔を返された。

 ほえええ…(てんてんてん)。

 https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/01/miya_180401ccsakuraten03.jpg

[3572]
 > 主成分分析というのは最初から行列(ベクトル)を操作するテクニックであるという理解でした! 回帰式(紙や黒板に手で描けるやつ!)まで立ち返って説明されるとは思いもよりませんでしたっ!!(棒読み)

[3575]
 > 主成分分析ではなくPageRankだったかもですが、最初からSVDのアルゴリズムみたいなのを見せられてどやぁみたいな勉強をしたようなしなかったような(もう忘れかけているんですけど)ということから、行列を操作する意味は対角化だけど計算機ではいきなりSVDだよねという理解から始まっていました、ということをいっています。

 Octaveでsvd()するひとのカリカリした理解とも違う、なんとものんきで申し訳ない話だとは思っています。

[4248]
 > > X線天文学、太陽、気象
 > > 修士(理学)

 > 産業連関表を引き合いに出して解説できなければだめだ。産業連関表は行列である。

 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/sangyou/h23/documents/01-h23sikumi.gif

 > > 産業連関表(さんぎょうれんかんひょう、英: Input Output Table)は、産業ごとの生産・販売等の取引額を行列形式にした指標。

 「Input Output Table」を直訳すれば『出入表!』なんですけどね。(※ソウジャナイ。)

 > 数学用語だけで言えば、取引額を重みとした隣接行列である。(※「指標」という用語は数学ではなく社会科学の用語。)

 「取引額を重みとした隣接行列」ということを意識した呼びかたである「産業連関表」は好ましい訳語であり、『出入表!』などと直訳してよしとはしなかった先人の偉大さに感服するところ。(※体言止め)

 https://www.slideshare.net/ssuserf0ff62/2011-45387772
 https://image.slidesharecdn.com/20150227-150303132811-conversion-gate01/95/2011-11-638.jpg
 https://image.slidesharecdn.com/20150227-150303132811-conversion-gate01/95/2011-12-638.jpg
 https://image.slidesharecdn.com/20150227-150303132811-conversion-gate01/95/2011-20-638.jpg

 > これを常に最新かつ信頼できるものにしようという営みが脈々と続いてきているからこそ、いますぐ『次世代行列』みたいなアプリケーションにも使えるのだという、数字や計算方法以前のところを解説する必要があるのだ。なるほどウイルスは均質で人を選ばない。倍々なまんじゅうなのはウイルスであって、しかし、『次世代行列』はウイルスではなく人に着目したものだ。ここの説明を間違えてはいけない。

 「産業連関表を引き合いに出して解説できなければだめだ」とわからなければいけないというのは、修士であり学芸員である人に対しての要求であるので、そのどちらでもない人は気にしなくてよいです。「産業連関表」というものがどのくらい一般教養たりえるのかについてわたしは実感を持たないのでなんともいえんです。すんません。

[3716]
 > NHKの番組で次数中心性!!(棒読み)

[3514]
 > NHK「NHKスペシャル AIに聞いてみた」(2017年7月22日放送)

 > これ、何の番組かといって、経済ですよね。うん。テクノロジーやサイエンスの番組ではないんですよ。(※比ゆ的には「科学文化部」ではなくて「経済部」なんですよ。)経済が専門でなければ、とりあえず「はぁ」と聞いておくしかないんですよ(=わたしのことです、あしからず)。大越氏は「連関」といっているので、ああ、経済なんだと(「政治部」ではあるけれども、とっさに「連関」というくらいには経済を勉強しているのだと)、合点がいきました。

 > これまでの経済指標の分析の「お作法」に則った入力と出力でありながら、しかし、途中に「ディープラーニング」を組み込んで…という、そこが見どころ

・千葉県「産業連関表を利用しよう(平成17年表)」
 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/sangyou/h17/17riyo.html

 > 産業連関表利用のためのリーフレット
 > 『入門産業連関表その見方・使い方』

 > 第2次波及効果

 経済学を専攻した人のほかは、業務で使う人だけが、その場その時に学べばいいんだという扱いなんですかね。高等学校の新科目「理数探究」で使えませんかね。(※表現は演出です。)

[3707]
 > 『つながりの数』と表記すればNHKの番組で次数中心性みたいなことを使ってみせてよいようですよ。えー、どれどれ?(以下略)

[3843]
 > わあぃ『つながりの数』。…何も聞かなかったような顔で『つながりの数』!(棒読み)▼「固有ベクトル中心性」については[3716]のほか[3674]などを参照するか、検索してください。「固有ベクトル中心性」なら説明不要で(「固有ベクトル中心性を使いました!」などと吹聴しないで)使っていいし、何がどうのこうのといっても「だって固有ベクトル中心性だもの!」と開き直れば済むので便利ですよ。(※遠い目)

・共立出版「ネットワーク分析 第2版」(2017年5月)
 https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71vHvmsEY3L.jpg
 http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320113152

 > 2.5 到達可能性行列
 > 4.2 離心中心性・近接中心性
 > 4.4 固有ベクトル中心性
 > 4.6 ボナチッチのパワー中心性
 > 4.11 集中度
 > 5.1.2 クリーク
 > 6.1.1 ハミング距離
 > 6.2 中心化の類似性
 > 6.3 コア/周辺構造の抽出
 > 7.3 コア/周辺構造のQAP検定
 > B.4 行列の固有値と固有ベクトル

[3674]
 > 「ダイヤの改善」「期待待ち時間」みたいなことを、この目次にある用語だけで言い換えてからが研究だと思いました。

 > > 「それを先に言ってよ!!」の筆頭格ですよね、わかります!!(棒読み)

 > > (なまのグラフの)隣接行列そのまま放り込んでも解釈に困るといって、解釈しやすそうな行列に変えてですよ(大巾に中略)行列を2種類つかって、それぞれ固有ベクトルを求めるという説明が、最も数学的な理解でありつつ、HITSの理解のしかたとしては最も『わかりいい!』と思えてきそうですよ。

 > ま、そんな感じでグラフ(隣接行列)のつくりかたのほうを工夫してみせて、あとはふつーに固有ベクトル中心性を使うー(↑)みたいなことをするんじゃないんスか。

 > 「京大正門前」バス停みたいな、着目すべき経由地を見つけるために固有ベクトル中心性を使うんですね、わかります。そうして見つけたバス停をノードとしてグラフをつくりかえてから次の分析に進むんですね、わかります。

[3514]
 > グラフ理論でいう「ホップ数」([3496])としては、わずか「2」までしか追わない(=追えない)のが、手作業で産業連関表([3494])と諸統計を参照しながらのソレであったということなんです。これ自体が1970年代ひいては1960年代を引きずっているといえばそれまででもあると思いますけれども、いまとなってはスマホでも計算できそうなくらいの計算しかしていないですよね。そこに、きちんと最新の計算機資源(…にかかるお金! 要はお金ですよ、お金!!)をじゃぶじゃぶ投入しようと(ストレージではなくCPUにお金!!、の意)、こういうわけです。そこにはクラウドを使うのかなぁ。(…気になります!)番組の進行上「もっと高性能な『パソコン』がほしい」といわされてからの…げふ…やだなぁ。Xeonが2つとか4つとか載ってるサーバーとかXeonが載ったボードとかでしょ、あなたがほしいのは([3302])。

 > Xeonが2つとか4つとか載ってるサーバーとかXeonが載ったボード

 じゅるるー。「スマホでも計算できそう」などのくだりは、意図的に『北欧おじさん』(違)を演じています。えー…(てんてんてん)。

 https://d2oe4hwshyef6j.cloudfront.net/production/uploads/image/post_body_picture/image/130897/picture_pc_17e8a670d969729f47e6b4307282e368c5920b8a

 > リンゴ
 > 1個150円!?

 https://d2oe4hwshyef6j.cloudfront.net/production/uploads/image/post_body_picture/image/130898/picture_pc_feecb4750da385cdb93f3c0f9db87e0b7eedecfc

 > 40円!?
 > スッゲー

[4054]
 > > ノルウェーOpera Softwareの「Opera」,Mozilla Foundationの「Firefox」など,今どきのブラウザはほとんどがタブ・ブラウザの機能を備えています。

 > そこでノルウェーとか言ってみせると「ははーん! 北欧はIT先進国だからね」みたいに『変な感心!』をしてみせるおじさん(違)ノルウェーの使いどころがシャープですね、わかります。(※シャープとは無関係です。)

 シャープどこから出てきたし!!(※真っ赤)ドラえもん(しばらくお待ちください)お年玉の現物支給などと称して「九ミリゲージのセット」(※原文ママ)をよこしてくる「おじさん」はシャープに勤めているに違いない。一時帰休も現物支給も多めの苦労してるけどしぶとい会社というイメージ。それが…シャープなのです!(※鼻息)

※基本給は保障された上で、ボーナス(賞与)相当分が(自社製品の)現物支給などの、の意。

[3535]
 > 「シャープのウオークマン」という表現を(現代の我々、ココロ的に)許容できるかどうかというのも、1985年くらいで分かれているのかなぁ。

※「オ」に傍点。実際に「オ」と発音します。「ウ・オー・ク・マン」は何モーラですか。…はひ!?

[4038]
 > シャープのマスク。…それ何ビット?

[4030]
 > 「シャープのマスク」という表現が2020年に湧いて出てくるとだれが予想しえたか。…いやいやいや、シャープって、『工場屋!』じゃないんですか。何を作るかより、工場をうまく動かす専門家じゃないんですか。

 > 『工場屋!』:工学部を出た人が謙遜とも自慢ともつかない感じに「じぶんは“なになに屋”だから…(てんてんてん)」みたいにいうやつ、の意。ORや品質管理を専攻した人なんですな。本当ですな。

 いかにもお年玉の現物支給などと称して「九ミリゲージのセット」(※原文ママ)をよこしてきそうじゃないですか。(※笑顔)


 [4294],[4295],[4296],[4298]に続きます。


この記事のURL https://neorail.jp/forum/4293/


この記事を参照している記事


[4285]

子どもがひねり出す謎の『理路』(1)

2020/11/1

[4287]

子どもがひねり出す謎の『理路』(2)

2020/11/1

[4288]

子どもがひねり出す謎の『理路』(3)

2020/11/1

[4289]

子どもがひねり出す謎の『理路』(4)

2020/11/1

[4290]

子どもがひねり出す謎の『理路』(5)

2020/11/1

[4291]

子どもがひねり出す謎の『理路』(6)

2020/11/1

[4292]

子どもがひねり出す謎の『理路』(7)

2020/11/1

[4294]

子どもがひねり出す謎の『理路』(9)

2020/11/1

[4295]

子どもがひねり出す謎の『理路』(10)

2020/11/1

[4296]

子どもがひねり出す謎の『理路』(11)

2020/11/1

[4298]

子どもがひねり出す謎の『理路』(12)

2020/11/1

[4324]

子どもがひねり出す謎の『理路』(13)

2020/12/1

[4364]

「カリキュラム」かく語りき(再)

2020/12/16

[4385]

新訂「テスト」のはなし(ラザニア編)

2021/1/1

[4620]

ふれねる「自由研究 数学」の断(DAN)

2021/8/25

[4629]

ふれねる「自由研究 数学」の好(HAO)

2021/8/25

[4653]

ツールとは何か

2021/11/16

[5207]

「藤井七段はうなぎひつまぶし選ばず」かく語りき(UNA)

2024/4/4

[5210]

実例に見る日英対訳(44) 「レオンチェフの逆説」と「PageRank」

2024/4/4


関連する記事


[4543]

【東口直結】特異値分解とは何か(再)【多様な個性が響き合う】 tht - 2021/5/1


[4393]

きょうは新座で半ライス。 tht - 2021/1/16


[4227]

【理数探究】「3一銀」を「1/3(さんぶんのいち)」で読み解く(仮)【固有ベクトル中心性あり】 tht - 2020/10/1


[4014]

きょうは川端康成で粗灰分。 tht - 2020/4/1


[4236]

きょうは三ツ境で三都物語。 tht - 2020/10/1


[4619]

ふれねる「自由研究 数学」の急(KYU) tht - 2021/8/25


[4064]

縦書きディープなラーニング(2020) tht - 2020/5/7


[5137]

プラレールは手で動かせ(談) tht - 2023/12/1






neorail.jp/は、個人が運営する非営利のウェブサイトです。広告ではありません。 All Rights Reserved. ©1999-2024, tht.