・秦野市・松田町「二級河川しじゅうはっせ川」ほかを遠目に眺める(仮) ・『東の西鈴蘭台』とはにわ(談)【八沢遺跡あり】 ・【神奈川県】鉄道網の再構築なるか
(約8000字)
大磯町の道路に関する話題である[3625]に関連して、小田急線と道路の話題です。
●秦野市・松田町「二級河川しじゅうはっせ川」ほかを遠目に眺める(仮)
・秦野市「平成23年度 地区別市政懇談会 質疑応答一覧」(2011年10月21日)
http://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000002940/simple/h23kami.pdf
> かつて、上地区の人口を将来的には5千人にしたいという市長の発言がありましたが具体的な計画はありますか。
> 上地区の豊かな自然、田園環境は、癒しやゆとりのある生活空間として、市民や都市住民にとって、大きな魅力であり、人を呼びこむ可能性を持った場所であると考えます。
万一にも人口が増えた場合に水道や学校が足りないということのないよう、(工学的な意味で)設計上の最大値として「5千人」という数字は見据えるのですよ、という意味で市役所が用意したものを市長がよくわからない感じに発言なさったのだろうと疑います。これはもう、おおいに疑いますとも。(※恐縮です。)栄町「3万人構想」については[3448]を参照。
> 湯の沢団地近隣に小田急線の駅を誘致すべく小田急電鉄へ働きかけて欲しいと思います。
> 回答(公共交通推進課)
> 湯の沢団地付近への小田急新駅の設置については、20年ほど前に上地区自治会から小田急電鉄に対して陳情しているようですが、新駅設置となると、基本的には住民要望を受けて原因者となる、沿線自治体が数十億円単位の建設費を負担することになります。
> また、小田急電鉄からは渋沢駅と新松田駅間の該当区間は、勾配が急な区間のため、路線形態の見直しを含めた技術的な問題があることから、新駅の設置にクリアすべき課題が多いと聞いております。
> 以上のような状況を踏まえて、新駅設置について小田急電鉄へ要望し、働きかけていこくとは考えておりませんので、御理解ください。
※「働きかけていこくとは」は原文ママ。
なるほどなるほど。
> 織戸組の跡地に道の駅は誘致できないか、ということですが、採石場跡地は現在神奈川県の公共建設発生残土の指定処分場として残土の受入れを行っています。採石するに当たっては採石法や森林法に基づき神奈川県が許可しており、事業終了後は、許可に基づく県との協定により、植栽により森林に戻すことが義務づけられています。
さらになるほど。
・Google ストリートビュー もしもし「湯の沢団地付近への小田急新駅の設置」はどこですか
https://goo.gl/maps/z8kpzRQ9dA32
https://goo.gl/maps/EbaRFtW2nRk
https://goo.gl/maps/Dptk64MLPdo
https://goo.gl/maps/9LqUber3Ks22
新駅設置は夢のまた夢、その前段となる「路線形態の見直し」が実質的に“待ちぼうけ”の状態にあるのは、▼二級河川「しじゅうはっせ川」の流路と関係すること、▼秦野市と松田町の境界にまたがること、それに▼踏切をどうするのかということのためであろうと見受けられましょう。小田急線のこの区間については[3609]も参照。
https://goo.gl/maps/vVYVV14FfbB2
> 調整池工事に伴う造成工事
・「四十八瀬川」秦野市の説明です
http://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000000719/index.html
> 塔ヶ岳〜鍋割山間の沢筋を水源とし、秦野盆地西縁を流れて酒匂川に合流する延長10.8km、流域面積16.5平方kmの河川。秦野市三廻部の林道橋より下流が二級河川ですが、平塚土木事務所は秦野市の河内橋下流部までの7.85kmを担当しています。また、上流部は砂防指定地になっていますが、沢登りの登山客も多く訪れる渓谷としても知られています。
・Google ストリートビュー 秦野市三廻部付近
https://goo.gl/maps/EAKiPppyyJk
これより上流にはGoogleの撮影車が入っていないとうかがわれます。
・(再掲)YouTube (渋沢)→新松田
https://youtu.be/UdomTY1Wd6c?t=1h19s
渋沢駅を通過後、トンネルを通過し菖蒲・八沢、掘割部を通過し「秦野コンクリート」、踏切2つと短いトンネルを通過してからの曲線部が「湯の沢団地付近」です。
https://goo.gl/maps/oBnso2JMygP2
「湯の沢団地」は、秦野市と松田町の境に立地する戸建ての住宅地で、住民が思うほどには人口の集積があるわけでなく、道路網を見ても交通の要衝とまではいえず、「湯の沢団地」より斜面の上のほうには採石場があります。
●『東の西鈴蘭台』とはにわ(談)【八沢遺跡あり】
・松田町のホームページに掲載された自治会の説明です
https://town.matsuda.kanagawa.jp/soshiki/3/yunosawa.html
> 新東名高速道の本格工事も始まりました。5年後には湯の沢の近くにインターチェンジが開通の見込みです。
> 昭和49年ごろは家屋が5軒ぐらい
> 昭和58年に自治会が発足して33年目になります。
> 地層が岩盤
> 庭先まで岩盤
昭和58年は1983年です。2015年ごろに書かれた説明であるとわかります。
ちょうど神戸電鉄の鈴蘭台のような地勢であり、仮に山の上を広く造成し鈴蘭台ほどの集合住宅の開発が行なわれていたとすれば新駅への期待が高いであろうとうかがわれつつも、(小田急電鉄が秦野市に対して行なった説明の通り)現在線のまま新駅を設置することはきわめて非合理的であると見受けられましょう。西鈴蘭台については[3601]を参照。
・県道710号線のバスとの結節点(寄自然休養村、滝郷ノ滝への玄関口)としては、秦野市より松田町の受益が大きいが、松田町域だけで新駅を設置するのは難しい線形である(「湯の沢団地」の住民が要望すべき相手方は松田町である:秦野市域の住民は直接には要望できない)
https://goo.gl/maps/B3Q9YFdpWGk
https://town.matsuda.kanagawa.jp/site/kankou-sub/center.html
・この区間でのトンネル、踏切、掘割、鋼橋を全廃したいのではないか(すべてコンクリートの高架橋に揃えて保守を単純化・省力化したいのではないか)
・急曲線、急こう配をなくしたいのではないか(線路を移転したいのではないか)
神戸電鉄では、「複線化」と「ダム」という外的要因に後押しされる形で、まさにそのような工事が行われてきています。
・神戸電鉄です
http://www.shintetsu.co.jp/company/guidance/nempu/index2.html
> 昭和40. 1.26 鈴蘭台・谷上間複線営業開始
> 昭和41. 3. 1 谷上・有馬口間複線営業開始
> 昭和43. 4. 6 湊川地下線営業開始
> 昭和45. 3.31 鈴蘭台車両工場および検車庫竣工
> 昭和47. 3.25 鈴蘭台管理事務所および運転指令所竣工
> 昭和49. 7. 2 鈴蘭台総合詰所竣工
> 昭和50.10.17 A.T.S(自動列車停止装置)設備設置完了
> 昭和50.12.15 粟生線複線化第一期工事(見津信号場・押部谷間)起工
> 昭和53. 2.17 コンピュータ端末機導入(HITAC・L320)
> 昭和54. 7.11 列車無線車上装置設備工事完了(全列車)
> 昭和54.10. 6 粟生線複線化第二期工事(西鈴蘭台・藍那間)起工
> 昭和54.10.12 鈴蘭台管理事務所別館竣工
> 昭和54.11.16 粟生線複線化第一期工事(見津信号場・押部谷間)竣工
1990年代にはダムの工事に付随して、線路の付け替えがあったということです。
・秦野市「発掘調査の一覧」「周知の埋蔵文化財包蔵地(遺跡地図)」
http://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000002337/index.html
http://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000002329/index.html
・「八沢遺跡」(秦野市)付近
https://goo.gl/maps/B6pf3xJqkLB2
とても小田急線の線路付け替えがすんなりと行なえるような土地ではない(必ず遺跡にあたるはずだ)との印象が高まってまいります。小田急線の現在線が、建設時に既に何らかの未知の遺跡を(遺跡とわからず)崩してしまっていたかもしれないということすら考えられましょう。(※過去のことはいまさらは問われません。)
掘削せず盛土により築堤し、踏切のない新線とすることが可能であれば別ですが、そうでない限りは山岳トンネル(※)で、ある程度の広域においてなるべく直進する新線とするほうがよほど事業性が確かである(一定の期間で完了できる見通しを立てられる)と予想されましょう。
※遺跡などの埋蔵物はないという前提で、地盤や地下水などへの影響を工学的にのみ検討すれば工事ができる、の意。もちろん、地層や化石の発見などはあるのかもしれませんけれども。
※天候に影響されず冬期にも安定した輸送が確保される(電車が登坂できなくなるというようなことが起きない)という意味ではトンネルが望まれます。
・中日本高速道路(NEXCO中日本)「E1A 新東名高速道路(秦野−御殿場JCT)の進捗状況」
http://www.c-nexco.co.jp/corporate/operation/construction/progress/segment.php?construction_section_code=hatanogotenbajct
> 秦野−御殿場JCT
> 完成年度 2020年度
> 2017年3月末現在
> 用地取得進捗 約95%
> 工事着手進捗 約96%
新東名は「秦野IC」から「山北スマートIC」まで東西に直進する経路であることがわかります。
・「小田原ゴルフ倶楽部 松田コース」
https://goo.gl/maps/A8vH6Lo46GT2
https://town.matsuda.kanagawa.jp/site/kankou-sub/odawara-golf.html
https://golf-jalan.net/gc01025/review/
> 開場年月日 1973年12月1日
公的な負担で造成し水道などを整備したけれども(オイルショックの影響で)宅地の需要がなくなりゴルフ場にされたというような経緯はあるのでしょうか。気になります。
> 朝ごはんも、目玉焼きは、焦げていました
> 朝は寒かった
ありあまる鶏卵をどんどん食べておくんなまし(お風呂もあるよ=山の上だけど水道だよ)という気配がそこはかとなく濃厚に漂います。
> 寄の萱沼集落にある丘陵地に広がるゴルフコースです。沿道には石垣やしだれ桜の並木が出迎えます。昔ながらのぬくもりある風景、素晴らしい眺望や(略)クラブハウスは快適そのもの。2階レストランは会員以外の方も利用でき、アットホームな空間です。
他方、ゴルフ場としてのプレミアム感に欠け、いつでも宅地や学校、病院、総合運動場などの用地として転用されうるという印象が高まってまいります。
・神奈川県 環境農政局「わたしたちのくらしと神奈川の農林水産業 平成27年度版」
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/775906.pdf
> 農地や森林は依然として県土面積の約半分を占めています。
> かながわブランド
「かながわブランド」ではない、まったくふつうにたくさん生産される農産物にこそよく着目して学習しないと、大勢(全体の傾向)を理解するには至らないと心配されましょう。スーパーやコンビニに出荷される鶏卵、学校給食の牛乳など好例です。
> 産業構造の変化や都市的土地利用の拡大という状況のなかで、本県の農林水産業の就業者数は県内就業者全体の1.3%、農林水産業の県内総生産に占める割合は0.2%に過ぎませんが、野菜や牛乳に代表されるように生鮮食料の高い生産力を維持しています。
> 鶏卵 99万人分
> 牛乳 122万人分
> 野菜 256万人分
ここまで進む前に「かながわブランド」の説明で気が散るという心配はなかったでしょうか。そして、「野菜」は品種を問わず重量換算で「256万人分」という説明がなかなか難しそうです。道路が寸断され「孤立」した避難所で「豚汁」をいただく場面を想像いただくのが最も的確ではあると思われましょう。ここでいう生産量とは、農家が利益を上げ生活を成り立たせるためという観点でなく、国民の生存権を保障するためなのだと(社会科の授業としては)説明しなければなりません。
> 県の中央部には企業的経営による大規模な養鶏場が集中しています。
> 沿岸漁場
> 相模湾では、あじ、さば、いわしなどの回遊性の魚類が主に漁獲されています。
相模川から酒匂川までの範囲では、平塚、大磯、二宮に、それぞれ「大型定置網」があって、網を揚げるだけで漁獲があがるとわかります。なお、大磯港は「地方港湾」、平塚は「第二種漁港」、二宮は「第一種漁港」であるとわかります。
https://goo.gl/maps/RVYYSoLxbd62
https://goo.gl/maps/MY8D4iBKJ3t
https://goo.gl/maps/vBDUVfgSprn
ゴルフ場(があるほうの山)と養鶏場(があるほうの山)が歩道橋のような橋でつながっています。
●【神奈川県】鉄道網の再構築なるか
・[3004]
> 小田急多摩線の上溝−厚木間での延伸
> 相模線の複線化や速達化に時間がかかり、2027年に予定されるリニア開業に間に合わないとなれば、何としても橋本近辺の流動をさばく必要から、より建設が容易で確実な小田急多摩線の延伸線のほうが優先順位が高くなるということも、ありえなくはありません。逆に、相模線がすんなりと取り組めるのであれば、上溝から先への延伸は2030年以降(2045年目標)に先送りということになる公算が高いといえます。
この、「15年単位!」や「30年単位!」でごそっと後回しだの前倒しだのという(気の遠くなるような)感覚が、勉強したてのころにはなかなか実感が持てず、実感が持てないからこそ理解もしにくいのだとわかってきます。…たぶんです。まったくの民間にはございますが「住友精神」については[3494],[3516]を参照。
> 上溝と厚木(本厚木)という端点はそのまま、さらに山のほうへ引っ張ろうという話ですね。
> ほくほく線というかリニア的な発想の新線を考えるならば、必ずしも新線の沿線の需要は多くなくてもよいのです。建設する総延長が長くなっても、高速に運転でき、土地代も安くあがれば、トータルではお釣りがくるでしょう。むしろ、清川村や愛川町という鉄道空白地帯に、広域の鉄道網へのアクセスポイントとなる「最寄り駅」を点々と配置することができ効果的です。
・[3628]
> 「地方出資(50%)」と「民間出資(50%)」での折半でございます。まさに“県道”を『民活!』で整備するようなものでございます。
> 仮には『相模縦貫鉄道!』(※)などと呼んで、小田急多摩線の延伸線にも適用できそうだと思われましょう。小田急線の延伸線だから小田急が建設・保有しないといけないというものではないんですよ。運行事業者は仮に公募したとしても、いろいろな条件で結局、旅客は小田急電鉄になるんですよ。
そういうふいんきすらないふいんきの中では荒唐無稽ではあるわけですが、そういうふいんきのあるふいんきが出てくるといいなぁという素朴な期待を示すものです。(あくまで“ふいんき”です。)
この延伸線、単に本厚木に接着しておしまいというのか、『縦貫北伊勢原!(伊勢原新市街地!)』みたいなところを通って『縦貫四十八瀬!(奥座敷入口!)』みたいな駅もできながら新松田・松田の「総合駅」(貨物もあるよ)みたいなのに接着するんだとか、そういう議論ってあるんでしょうか。(※恐縮です。)
・[3520]
> ご注文は異国情緒の○がねーぜですか??(仮)「目玉焼き」のイメージ各種ございます付近(推定)
…コレジャナイ。
・(再掲)Google画像検索を用いての「『ベスト・オブ・ロコモコ丼』を探せっ」のイメージです(あくまで『丼』です)
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%82%B3%E4%B8%BC&safe=active&tbm=isch
・[3367]
> ▼あくまで「丼」であるので「ライス」が見えること&白いままであること、▼とはいえ「ロコモコ」であるので洋食器に盛りつけてあること、▼献立として「ロコモコ」であるので、みそ汁やお新香など添えないこと、▼マヨネーズをかけていないこと(盛りつけ時にはかけないこと)、▼キャベツでなくレタスを用いること、▼アボカドは省略可としつつもトマトはほしいかなぁ、▼円形(だ円を含む)の食器を用いること、▼模様入りの食器は避けること、▼テーブルクロスやランチョンマットも適切に選択すること、▼温泉卵でなく目玉焼きとすること、等々、条件を付け過ぎると「そんなのないよ!」と…ゲフンゲフン。
・[3162]
> 新駅に一種「注文」をつけるなら、いまが最大のチャンスです。みなさまこぞって注文をつけましょう。そして、「No problem!」をバーンと指差しながら、カップクよくゴキゲンに一種「取捨選択!」してみせる『余裕!』のソレを、プロには一種「演じて」もらいたいなぁ、と思われます。(あくまで期待は個人です。)
住民としての要望は、素朴であれば素朴であるほど「真のニーズ(本音)」のようなものがにじみ出るので望ましいのだという認識でございます。住民として発言する際に、『変にゾンダッハ!』(※「相手の立場もわかるワタクシ」または「『ワタクシ』というものを捨てて何かを代弁するワタクシ」)みたいなのをしてはいけないよ(思った通りに言いなはれよ)という&たいへんしつれいしました。
「湯の川団地」の住民が素朴に「線路のそばに土地だってあるんだし駅くらいつくってよ」との期待を述べたとしても、神奈川県や小田急電鉄としては、より上位の計画等に左右される、中途半端に受け身で“待ちぼうけ”な状態であるのかもしれないと想像してみることは、きっと有意義ではないかと思いました。(まことにメッソウではございました。)
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