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(約8000字)
むこう(arx.neorail.jp)の「A列車で行こう10への道」に書き足しました。
・(10月10日)
https://arx.neorail.jp/issue/?A%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%81%A7%E8%A1%8C%E3%81%93%E3%81%8610%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93
> ほとんどのことは「A列車で行こう9」のアップデートでできる。「たったこれだけ」ともいえることがこれまで完全に無視されてきたのだ。
> 下のほうに「A9V6への近道」も用意した。こっそり見ていってほしい。「A9V6」が完成したら、それを「A列車で行こう10」と呼んでいいのだ。
読者がゲームソフトのプログラミングあるいはプログラミング全般について、どのような細かさや方向性で興味や知識を持っているのかが、一概にはわからない(すごく詳しい人もいれば大ざっぱな人もおり、大ざっぱに見えるけれど実は詳しい人もいる&何を勉強すると“モテる”のかという流行り廃りが大きい)ので、なるべく詳しいほうにあわせていこうと。詳しくない人も気後れする必要はないんで、ここで読んだことは、あたかも最初から知っていたかのように振る舞っていいんだと。そういう感じに「常識」というものを“底上げ”しちゃおうという大それた試みです。(※言いかた)
※“モテる”:就職に有利、などの。「詳しい」:紛れもなく詳しいのだが古いから“モテ”ない、などの。(※などと。)
> ※奇妙な言いかたに聞こえるかもしれないが、いわば「A6V4」(「A列車で行こう6」の4作目)をつくろうとするような開発によって完成されたのが「HX」で、「HXV2」をつくろうとするようなそれが「A8」で、「A8V2」と呼んでもいいが、もっといろいろなことをしたのが「A列車で行こう9」(「A9V1」)だったのだ。「次の『10』」だって、そんな感じに進んでいくものだということは疑わないところである。「A7」はどうかというと、われわれは「A6V4」、つまり「HX」のような新作を期待していたのに、「むかしのA4はよかった」というネット上の一部の声をうのみにしたのか「A4V2」とでも呼ぶべき「A7」がつくられてしまったのだ。「A7」では「A5」「A6」で好評を博した「車窓モード」すらなくしてしまうところまで先祖返りしてしまったのだった。それでも、あとから見れば「A7」で用意されたプログラムやアセットがうまく使われて「HX」というものがやすやすとつくられたようすがわかる。あんな「A7」でも、そのあと「HX」をつくるためには必要なものだったのだ。「A列車で行こう9」から「次の『10』」へと大きくジャンプするためのいわば助走として、かつての「A7」のようにシリーズの基本に立ち返ってみるような開発が1度は必要だとすれば、それはDS・3DS版やSwitch版で済んでいるといえる。地下鉄に乗ってソフトクリームを食べに行く。シミュレーションゲームはFPSになる。ロールプレイングでもある。ケーニヒスベルクの鉄の盆栽とは、一筆書きで錆落とし列車を走らせながら、7つの錆びた橋を塗り直すことである(鉄の盆栽に必要なのは運行経路や走行実績を可視化する機能と、インフラの老朽化の概念である)。「A列車」には、これまでに実装されたことのない手つかずのゲーム要素やゲーム性が無数にある。これまでの「A列車」が鉄道の魅力をあまさず描いてきたなどと思いこむのは大間違いだ。「ネタ切れ」などとのたまうとは思い上がりも甚だしい。小手先の突拍子もないアイデアや登場人物のイラストに頼らずとも、現実の鉄道はもっともっと“奥深い”。「次の『10』」が「異世界A列車」「A薬局(異世界マツキヨの類)」「A不動産」「A引越センター」「A列車学園の類」にならないことだけを祈りながら待つことにしようじゃないか。
※「次の『10』」が、PCではなくPS5で先につくられてからPCに移植されてくるという「A6」や「HX」のときと同じコースをたどるのも、もちろん歓迎なのだが、PS5の状況がああなのでとしか…(てんてんてん)。
この「祈りながら待つ」の部分のリンク先がこちら。
https://neorail.jp/forum/3705/#%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%82%88%E3%82%8D%E3%81%93%E3%81%B3%E3%80%8D%E3%80%8C%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%BF%E3%80%8D%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%BF%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF
> プレーヤーの「よろこび」「たのしみ」「いつくしみ」とは
・[4592]
> およそどんなゲームにも共通する、ゲームというものをプレーしてプレーヤーが感じる「よろこび」「たのしみ」「いつくしみ」つまるところ「ゲームの楽しさ」を一般化・抽象化したものです。
・[3705]
> 名前をつけてかわいがり
> 刻みし時の***よ
> …迷っちゃう♡
> はるかなる××
> …なにが出るかな
> …なにが出るかな
> 〜スーパー○○タイム〜
> 超おにぎりまつりdeフィーバー(わしょーい☆ハイテンション)
> こんなこともあろうかと
> 1号2号スペシャル
> ジャストインタイム
> キャッチザウェーブ
> 記録的な数字をたたき出すメガ○○
> メガロポリスのインフレナンバーはカウンターストップで
これですよ。「A列車 何を追加すれば?」ではなく、「A列車 よろこび」「A列車 たのしみ」「A列車 いつくしみ」さらにいえば「A列車」という固有名詞の代わりに「鉄道」といえばよかった。このような「プレーヤーの「よろこび」「たのしみ」「いつくしみ」とは」を考えるようなやり方を、「いわば用言の」の企画のやり方と呼んでみましょうか。
・[4592]
> そのときは「A列車で行こう9」に即して列挙したので、もっとほかにもあるでしょう。
> …オッケー×場?
> はいはい○○が通りますよ〜
> 在庫一掃セール
> ウキウキ○○イング
https://hamacho.jp/wp-content/uploads/hm-001.jpg
スーパーお昼休みタイムが大変な在庫を残していきました。(違)
・[4903]
> 「A列車で行こう9 ブログ」という検索で、何を見つけたかったのか。そこを自問していけば、「A列車で行こう9 マップ 作例」とか「A列車で行こう9 アイデア」とか「A列車で行こう9 コツ」とか「A列車で行こう9 ヒント」のような、「ブログ」を名指しするのではない、いわば体言ではなく用言のクエリに変えていけるのではありませんか。
> いわば体言ではなく用言の
> いわば体言ではなく用言の
この「いわば体言ではなく用言の」という“転回!”が必要な時期。(※体言止め)
・[4812]
> > ジョスカン・デ・プレ
> …ジョスカン・デ・プレっ!!
・[4843]
> 七福神めぐりをすれば橋の名前など7つほどたちどころに浮かんでくる。
・[4886]
> …じゃなくて。
・[4684]
> > アルトハイデルベルク
> …アルトハイデルベルク! お庭の温室でサンドイッチを食べてトランプに興じよう。(ぜったい違)
・[4360]
> > 北海道を突然襲った地震から1週間。電気がない生活で人々の心を癒やしたのはトランプやボードゲームでした。「娯楽がないと人間でいられない」災害時にも遠慮することはありません。
・[4029]
> トランプのいろいろなゲームのルールを理解して覚えて守れるだけの発達を終えていなければ、トランプというものを物理的に積み上げて遊んだり、絵を合わせて喜ぶとか、そのくらいしかできないのである。
> トランプで山をつくりながら酒を飲んでも、やっていることは幼児のレヴェルである。みっともない。
・[3654]
> ▼建物や列車のバリエーションは飾りだと思えてくる(=トランプにスペードからハートまであるのと同じようなもの!)、▼数字だけを見ていれば楽しめる(=同じカードでもルールによって強さが変わる!)
> 勝ち負けを早くつけさせてテンポよく進めさせたいという配慮なんでしょうか。しかし、まず見るのは「役」、次に「数字」、最後に「スート」なんですよ。「スート」の強弱が何かを大きく左右することはほとんどないんですよ。「A9V4」や「Exp.」みたいなゲームでは、▼「プロジェクト」の完成や「資金10兆円!」が「役」で、▼「マップの人口」などの大小という「数字」があり(多ければいいというとらえかたのほか、少ないのに成功させたといった見かたもできるでしょう)、▼どの「列車」を使おうか(同じ会社のに揃えようとか色なども実際の通りに揃えようとか)という「スート」みたいなことはまったく最後の最後、ほかにすることがないというか、決め手に欠くときにやっと、何がしかの基準で選んでいくことだと思えてきます。(※遊びかたは無数にあります。)
・[4115]
> ゲームの“本編!”で(ゲーム画面に)「出発信号」「場内信号」という専門用語を使うことには躊躇されたい。攻略本でムードもりあげ隊の一味(違)として専門用語をちりばめるのは歓迎される。「このゲームの中にあるあれをこれこれこうすると『場内信号』の完成だ(これできみもエキスパートだ)」みたいにね。そこにワンクッションほしいということだ。いわばボードゲームやカードゲームの「役」の名前みたいな扱いで「出発信号」「場内信号」と呼ぶならかっこいい。
「役」そのものは「いわば用言の」なんだけど、「役」に名前をつけることによって、「まるで体言の」のように、扱っていけるのである。「名前をつけてかわいがり」とは、まさにこのこと。(※再帰)
・[4594]
> 「絶景」
> 「島への視線」
> 「港」
> 「水面に揺れる工場の灯」
> この4つの要素がシナリオマップとしての「水面に揺れる工場の灯」をつくっているといって過言ではありません。再帰的に「水面に揺れる工場の灯」を含めておくのって何かの流儀ですか。…ギクッ!!(※擬音)
・[4882]
> 『「水面に揺れる工場の灯」をつくる要素』の1つとして「水面に揺れる工場の灯」を含める流儀。
・[3891]
> 名前を決められないからマップコンストラクションできない
・[4783]
> な・・・なんだってー!!
・[3891]
> 名前を決めるということは非常に本質的なんです。マップのテーマや特徴やアピールポイントを踏まえないと名前のつけようがない。あるいは、そういう意味では名前をつけない場合の便宜的なファイル名のつけかた(や、そういう「便宜的」という概念)を知らないと、何が何でも名前をつけようとしておかしくなる(*)か、名前をつけるのができない(できないということがつきつけられていやだ)からマップコンストラクションが嫌われるということもあるのだろうと思えてきます。
・[4783]
> (前略)『なぜか』申し込みに至らない、その最大の関門は「名前をつける」(初期ドメインに使われるあれ=ユーザ名)ができないからなんですよ。あとから変えるのも大変だから、かなり考えないといけない。(き)まじめな中高生や大学の新入生しょくんは考え込んでしまって、だいたいフリーズしちゃう。考えて決まるものではないのに考え込んでしまう。違いますか。
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(き)まじめな「D」(※全角)が考えて決まるものではないのに考え込んでしまってフリーズした結果。「異世界A列車」「A薬局(異世界マツキヨの類)」「A不動産」「A引越センター」「A列車学園の類」みたいに、何か適当な物の名前を書いたポストイット®を目隠しして探り当ててくっつけましたみたいなの(※言いかた)が、「いわば体言の」の企画のやり方。これに対して「いわば用言の」となる企画のやり方とは。…「いわば用言の」となる企画のやり方とは!(ぐぇ)このあとすぐ!(※表現は演出です。すぐ上で説明してるのに「このあとすぐ!」みたいにわざと言う!)
・(♪〜)
https://stat.ameba.jp/user_images/20130728/23/yohnen2/60/d6/j/o0600045012626065233.jpg
・「用言」とは
https://kotobank.jp/word/%E7%94%A8%E8%A8%80-145641
> 「用言」の本質は、陳述を表す点にあり(略)
・「体言」とは
https://kotobank.jp/word/%E4%BD%93%E8%A8%80-91058
> 文の主語になりうるという性質をもつ。
「A列車で行こうシリーズ」というゲームにおける「いわば体言の」の事物つまり「主語になりうるという性質をもつ」ものとは、本物の鉄道そのもの(施設や車両、それを動かす人の組織その他)であるにもかかわらず、まるであてずっぽうに鉄道の外部に「いわば体言の」の事物つまり「主語になりうるという性質をもつ」ものを求めようとする態度や考えは、根本から間違っていることが明らかである。
・[4819]
> > 公認民謡唄5段・三味線4段の資格をもつ。
> > この作品には沢山のスライムたちが出てくるので、より個性的で印象に残ってもらえるようにペケスラの勝気で勢いのあるやんちゃな小学生男子っぽさを大切に演じさせて頂きました!
https://www.famitsu.com/images/000/179/572/y_5da00d7d43251.jpg
> ペケスラ師匠(違)が誕生した瞬間である。(※真顔)
・[3907]
> 本件ゲーム、えらそーにふんぞりかえった“映画”監督が『映画のセット!』(※注:ジオラマです)をいじりながらカメラを回す(しばらくお待ちください)いまいいところだから!!(ぎゃふん)…そうじゃなくて、そこに描かれた3DCGを、もっとFPS的に見ているんだよね。そこを舞台にして(プレーヤーのじぶんが)役者したいんだよね。映画監督じゃなくてね。
・[3701]
> > ドルアーガの塔のマップ生成アルゴリズムはすごくかっこいいです。
・[4731]
> 「不思議のA列車」とはいわないけれど(棒読み)ニューゲーム(シナリオマップ)を無限に自動生成して遊べたらいいよね、みたいなモチベーションでやってます。…「不思議のA列車」とはいわないけれど!(強く棒読み)
・[4741]
> アルゴリズム「不思議のA列車」生成系
> そんな大きな声で「不思議のA列車」とか!!(※真っ赤)
> ※「大きな声」:字を大きくする。
新作のゲームソフトに関する(技術的な)情報は雑誌で知るものだったという時代を生きてきた人(※言いかた)にとっては、雑誌を読むだけで知らず知らずのうちにとてつもなく技術に詳しくなっていたという実感があるはず。そのことが、いまのインターネットでも実現できるようにしたい。ありがとうございました。ありがとうございました。(※なぜか2回いう!)
・(たぶん再掲)
https://www.4gamer.net/games/536/G053672/20210303077/
> 永浜から「新しいA列車を作ってよ」と言われていくつか企画を出したんですが,それがどれも没になってしまいまして。
> 永浜に言わせると「そんなのA列車じゃない」ということで,アッサリと没にされました(笑)。
> 永浜からは「鉄道を引く苦労っていうけど,そんな苦労を誰もがしたいとは思えない。それはみんなが望むA列車ではないし,一番売れるA列車じゃないんじゃないの?」と言われました。
あのねぇ。(※すごく真顔)現実の鉄道が、いま足元でどんな(技術的に)地道な「苦労」によってメンテナンスされて安全に走っているのかといったことを追体験するというか「しのぶ」というのは、いわゆる博物館学習の基本です。同じ苦労をしようということじゃない。どんな苦労があるのか知りもしなかったことを知らされるという体験なんです。▼『撤去しないと現示を変えられない信号機!』…もとい、▼「撤去しなくても現示を変えられる信号機」については[3679],[3812],[3865],[3944],[4020],[4176],[4231],[4406]を参照。その「撤去しなくても現示を変えられる信号機」という知識は、マニアのものではない。ふつうのてっぱくいわゆる鉄道博物館(※ゲームのではなく本物の)でふつうに展示され、それを見て、まあ、どのくらいちゃんとわかるかは別として、とりあえずはわかったことにしておくという知識なんです。
・(再掲)
https://arx.neorail.jp/switch/?%E5%8B%95%E7%94%BB
https://youtu.be/qZlsUyLQvac
博物館で見てきたおもしろいものを、家に帰れば何か適当なおもちゃで『再現』して、もう1度、そのおもしろさに浸りたい。おもちゃがなければ、食卓塩のビンが「赤い新幹線(たぶん0系のつもり)」になったって、いいんです。こういう心の動きは大人になってもあるのであって、ちょっと乗ってきた列車と同じのをゲームの中でも走らせたい。いつも見てる風景をゲームの中で『再現』したい。すごく自然そして根源的すぎるので時代によって変わるということがあまりない、そういうことだと、思うんです。前作でやったから今作ではやらないとかいうものではない。ずっと同じでいいんです。(※句読点多め)
「中編」([4915])に続きます。
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