フォーラム - neorail.jp R16
発行:2016/7/31
更新:2018/5/9

[3314]

「おしい」を「おいしい」へ(4) 「輪重抜け」を読み解くには


【ちょっとおいしいはなし】特定保健指導を必要とせず「カロリーハウス」に通うには

(約11000字)

 [2933],[2934],[2935]に続いて、三菱重工業「MIHARA試験センター」の話題です。

・鉄道総合技術研究所(RTRI)「脱線しにくい台車を開発しました」(2016年7月21日)
 http://www.rtri.or.jp/press/u83mct0000000b6o-att/u83mct0000000b8h.pdf

 > MIHARA試験センターで(略)実施しております。
 > 平成28年5月より

 わあぃ「脱線しにくい台車」! みんなヨロコベ「脱線しにくい台車」が完成したぞお。(メッソウでゴザイマッス。)これ、「のってたのしい列車」並みに一種『補助金マター!』なネーミングだというにおいのようなものが漂いますが、たぶん気のせいです。

※なぜ、かようなネーミングにするかといえば、補助金を投じた成果をわかりやすく発信といってだなぁキミぃ(略)。オブラートで震えながら(!)「脱線しにくい台車、脱線しにくい台車ですよぉ…」とささやくことで(名前が持つ情報量が激減して)、技術面がまるでわからなくなるということが…わかります!

 写真では「名状しがたい6扉車のようなもの!(しゃせきがない ただのこうたいのようだ)」が試験に供されているようすが見られます。図中では「輪重減少抑制台車」とのことで、「脱線しにくい台車」よりは意味のある名前で呼ばれているとわかりますが、しかし、結局、明るいところでのうのうと16番に3000点…いえ、まだ明るいけどちょうど4人そろったから××じゃん?…いえいえいえ、メッソウでぇす! 『輪重抜け』([3182])と呼ばれてしまうソレがいかほど拭えているのか、わからなくなってまいります。(見解は個人です。)

[3182]
 > 「輪重抜け」が既に専門用語だといって、そこは考えなくていいんだと、そんなことをいっていいのは、レールの狂いを考えるのが専門である軌道側(※)の話で、車両側にあって台車の挙動を考えるにあたり「輪重抜け」などといって深く考えないような何かがあるのはコワイことではないかと、勝手に心配になりました。

 > 「転がる車輪がレールから離れようとする」ことは、たいへん複雑で立体的かつ時間方向にも考えなくてはならない物理現象だと、物理が専門でない人(私のことです)にも比較的容易に(「ただし計算式は考えないものとする」の範囲では)想像できることだと感じますが、「本来、輪重として下向きに作用することで粘着力(摩擦力)を生じさせている力が(あらぬ方向にかかる力によって、結果として下向きの力は)失われる」ことを、輪重のみに視点を置いて「輪重が軽くなったような状態となる」と理解(むしろ曲解)するのが「輪重抜け」という言葉の成り立ちであろうと思います。

 A地点における断面図といいますか、『時刻t(笑)』といいましょうか、ある瞬間の状態だけを解析するのであれば、鉛直方向と枕木方向に分けさえすれば…ということかなぁ、と***は***は安直方向で枕投げしながらのうのうと(略)してみたり。(棒読み)

※「LBG法」([3306]#「ベクトル量子化」で鉛筆を削りながら考える「総量規制」)も参照。

 西千葉のほうの東大で、『デスクトップの机上!』の大きさの台車の模型を使って曲線の走行を実験されているようすなど、だいぶ前にニュースで見たように記憶しているのですけれども、こう、こういう映像を1つ見たことがあるかないかが、素人にとっての最新技術の理解のしやすさに、かなり大きく響いてくるだろうと実感されます。太い金属のバネがたわんたわわんビヨンビヨヨン(いずれも後半は「反射」したような振動が混ざって一種『カオス』的である、の意)しながら上下左右に揺れつつ曲線を通り抜けるようすが、こう、とってもわかりやすくて、計算しなくていい範囲でなら、こう、いま端的に、とっても楽しいんですよ。(計算もせずに気楽な話で、なんとも恐縮です。)

※空気バネになりますと、上下の成分だけが「ぱしゅっ(吐く)」「ずがっ(吸う)」という音で明示的にわかるので、もっとわかりやすい…などと(略)。しかし代わりに、バネとしての仕事ぶりは(比ゆ的に)「ブラックボックスと呼ばれる黒い箱の中!」になってしまって、よくわからなくなってきます。

・個人のブログ「西千葉のほうの東大」(2015年1月30日)